オンラインショップ ケアソク(CARE:SOKU)

2022-07

足の爪がボロボロ!爪の病気と対策方法を紹介

足の爪がボロボロになる原因は?考えられる病気を紹介

「足の爪がボロボロになった」「爪水虫の可能性はある?対策方法は?」「爪水虫じゃなさそうなんだけど?」
白くなったり筋が入ったり、足の爪の変化に悩む人は少なくありません。靴を履いてしまえば足の爪は目の届かない場所であるため、誰にも相談できずにいる人も……?

そこで今回の記事では、足の専門家が足の爪がボロボロになったときに考えられる病気を解説します。また、足の爪の変化が気になるときの対処法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。


足の爪がボロボロになる原因は?考えられる病気を紹介

足の爪がボロボロ!爪の病気と対策方法を紹介

足の爪がボロボロになる原因の、代表的なものに爪水虫があります。しかし、他に原因があることも少なくありません。

ここでは、爪水虫など足の爪がボロボロになったときに考えられる病気を紹介し、その原因と対策方法を解説します。

●爪水虫

足の爪がボロボロになる原因の1つ目は、爪水虫です。爪水虫とは、その名の通り爪にできる水虫で、爪の中に白癬菌という水虫の病原菌が住みついて起こる感染症です。爪白癬(つめはくせん)とも呼ばれます。日本人の10人に1人が罹患し、60歳以上では4人に1人がかかっていると言われる非常に発症頻度の高い症状です。

爪水虫では、爪が白く濁る、爪が厚くなりボロボロになるといった症状が出ます。初期段階では痛みや痒みなどの自覚症状がありません。

爪水虫は症状が進むと、靴が履きづらくなったり爪を自分で切るのが難しくなったりすることがあります。治るまでには約1年〜1年半の期間がかかるとも言われます。

・原因

爪水虫は、足水虫の白癬菌が爪にうつることが原因だと考えられています。白癬菌が付着して、菌が増殖する環境が整うと発症します。

例えば、バスマットなどを家族と共有して白癬菌が付着しても、すぐには発症しません。白癬菌が足に付着した状態が続き、菌が増えやすい環境が整うことで爪水虫を発症します。菌の増えやすい環境とは、足が高温多湿の状態になることや、足に小さな傷があるなどの場合です。

・対策方法

白癬菌は、24時間以内に洗い流せば、感染することがありません。日頃から足や爪まわりを丁寧に洗い、清潔に保つことで予防することができます。爪水虫ではないかと思う場合は、早めに皮膚科など専門の医療機関を受診しましょう。また、家族間の感染を防ぐために、バスマットやバスタオル、スリッパの共用は避けましょう。

家族と爪切りを共用しないことも有効です。さらに、床の上に剥がれた皮膚片や爪が散らばりやすいため、部屋の掃除をこまめにするといいでしょう。

また、足指が1本1本独立している五本指靴下は、足指の間に汗をかいても吸収されるため、高温多湿になりにくく爪水虫の予防効果が期待できます。

CRS_30_004_pixta.jpg

●爪甲縦裂症(そうこうじゅうれつしょう)

足の爪がボロボロになる原因の2つ目は、爪甲縦裂症(そうこうじゅうれつしょう)です。爪甲縦裂症爪になると、足の爪が縦に割れる、爪先が縦にでこぼこするという状態になります。また、割れ目が深くなり、爪がふたつに分かれることもあります。

・原因

爪甲縦裂症になるメカニズムははっきりとはわかっていませんが、考えられる原因はいくつかあります。その原因とは、加齢・栄養不足・家事や仕事によるダメージなどです。また、ネイルアートを繰り返すことによって、除光液やネイルの接着剤から刺激を受けることで爪甲縦裂症になりやすくなるとも言われています。

・対策方法

爪甲縦裂症かもしれない症状が出ている場合でネイルアートをしている人は、しばらくやめて爪を休ませてみてください。まだ割れていない線(爪甲縦条)だけが目立つ軽症のケースは、爪の根元の皮膚へのダメージをなくせば自然に元へ戻るかもしれません。

しかしあくまでも自己流で対処するのではなく、皮膚科などを受診して適切な治療を受けることをおすすめします。

ネイルアート

●爪甲鉤彎症(かぎ爪)

足の爪がボロボロになる原因の3つ目は、爪甲鉤彎症(そうこうこうわんしょう・かぎ爪)です。爪甲鉤彎症になると、爪が何層にも重なって厚くなり、根元から先にかけて、フック状に曲がります。靴を履くと痛む、爪切りが困難、見た目が気になるなどで悩む人も少なくありません。

・原因

爪甲鉤彎症の原因は、ハイヒールなど先端の狭い靴を長期間使用していることが挙げられます。また、しびれなどで足に力が入らない方、ほとんど歩行をしない高齢の方もなりやすいと考えられています。

・対策方法

爪甲鉤彎症が疑われる場合は、早めに皮膚科専門医など医療機関を受診しましょう。医療機関では、通常、爪の甲を研磨してテーピングするという治療が行われます。

●緑色爪(グリーンネイル)

足の爪がボロボロになる原因の4つ目は、緑色爪(グリーンネイル)です。緑色爪とは、緑膿菌という細菌が原因で、爪の甲が緑色に染まる状態のことをいいます。

症状は爪が緑色にみえるだけで、痛みは伴わない場合が多いようです。人に感染することは、ほとんどないと考えられています。

CRS_30_green_pixta.jpg

・原因

緑色爪になってしまうのは、ネイルの手入れ不足など、爪が不衛生な状態が続いて緑膿菌に感染するためです。その他にも、爪甲剥離症・爪カンジダ症・爪白癬など、もともと爪の病気がある人も感染しやすいと言われています。

・対策方法

基本的な対策方法は、ネイルアートを除去し、指先をしっかりと洗うことです。軽症であれば2週間程度で改善することもあるでしょう。

しかし剥がれた爪の下に、緑膿菌が侵入してしまった場合は、完治までに半年から1年ほどかかります。放置はせずに早めに皮膚科専門医など医療機関を受診しましょう。

●巻き爪・陥入爪

足の爪がボロボロになる原因の5つ目は巻き爪と陥入爪(かんにゅうそう)です。それぞれの特徴は以下の通り。

  • 巻き爪……内側に巻き込むように爪が彎曲(わんきょく)した状態
  • 陥入爪……足指の爪の端が皮膚に突き刺さった状態

巻き爪と陥入爪

初期段階では痛みを感じることはありませんが、症状が進むと歩くたびに痛んだり、炎症を起こしたりすることがあります。

→関連記事:巻き爪や陥入爪の原因と対策!靴下選びの正しい知識をわかりやすく解説

・原因

巻き爪の原因は、浮き指や足に合わない靴の使用であることが多いでしょう。足指に力がかかりにくい状態が長く続くと、巻き爪を発症しやすいと考えられています。

浮き指とは、きちんと立ったときに足の指が床につかない状態になることです。地面に足指が接地しないことで踏み込みが弱くなります。陥入爪は、深爪が主な原因です。爪の側縁先端が短いと、陥入爪を引き起こしやすくなります。

・対策方法

巻き爪と陥入爪は、正しい爪切りをすることや、歩き方を改善することで対策できます。爪の切り方は、次の項で詳しく説明しますので、ぜひ参考にしてください。また、歩き方を改善することも効果があります。


足の爪がボロボロ!予防する方法は?

CRS_30_001.jpg

足の爪は、歩くときに力を入れることやバランスを保つために重要な役割を担っています。足の爪がボロボロになる前に、ご自宅でできる予防方法を試してみてください。

正しい爪切りや爪のケアをすることは、足の爪の病気予防にもつながります。さらに、立ち方や歩き方など、日常の生活習慣を見直すことで、巻き爪や陥入爪などの予防効果が期待できるでしょう。

ここでは、爪のトラブルを防ぐ方法を紹介します。

正しい形に爪を切る

爪のトラブルを予防するには、正しい形に爪を切りましょう。足の爪を、スクエアオフにカットするのがおすすめです。巻き爪や陥入爪の改善にも役立ちます。

爪甲の側面を短く切ってしまう三角爪や、丸切り、深爪はやめましょう。指の長さと同じくらいか、ほんの少し短めにカットするのがポイントです。真横に切り揃え、爪やすりなどで爪の両端を削って整えましょう。既に、巻き爪や陥入爪の経験がある方は、爪切りよりも爪やすりを使って、爪の長さを削り整えた方が、安全です。

nailo.jpg

関連記事:巻き爪を予防しよう!正しい足の爪の切り方を解説

足の爪のケアをする

足の爪のトラブルを防ぐには、足の爪のケアもおすすめです。足の爪のケア方法を紹介します。

  1. ゆっくりとお湯につかり足先と爪、爪まわりを石けんでしっかり洗う
  2. 爪切りをする
  3. 爪やすりで形を整える
  4. オイルやクリームで保湿する

ケアをした方がいいのは分かっていても、忙しくてなかなかできないと思う人もいるかもしれません。ゆっくりと足の爪のケアをする時間がない人でも、一日一回はお風呂でしっかりと洗うこと、これがフットケアの基本です。

五本指靴下を使う

足の爪のトラブルを防ぐには、五本指靴下もおすすめです。五本指靴下は足指を動かしやすく、地面をしっかり捉えるため、正しい歩行がしやすくなります。正しい歩行姿勢が保たれると、巻き爪など爪のトラブル防止にもなるでしょう。

また、爪水虫の人にも五本指靴下をおすすめします。指の間にかいた汗がすぐに吸収され、足がジメジメしにくくなるためです。


まとめ

足の爪がボロボロになるのには、爪水虫以外にも爪甲縦裂症・緑色爪・巻き爪・陥入爪などの症状が考えられます。ご自身の足の状況を正しく知るためにも、皮膚科など専門の医療機関への受診がおすすめです。

自宅でできる足の爪のトラブルを予防する方法には、爪の切り方の見直し、足の爪のケア、五本指靴下の使用などがあります。足の爪のトラブルは、爪だけでなく足全体の状態をよくすることで改善することもあります。歩き姿勢を改善するためにも、毎日履く靴下を見直してみませんか。

足の専門家と共同開発した科学的なエビデンスのある “新しい概念の靴下”〈ケアソク〉 もぜひ試してみてください。

●縮こまった足指が伸び広がり、正しい歩行姿勢を促す
→ケアソク〈ととのえる〉シリーズはこちら

ととのえるオンラインショップ


5本指ソックスの7つの効果!膝・腰への負担軽減に期待できる靴下

5本指ソックスの7つの効果!膝・腰への負担軽減に期待できる靴下

「5本指ソックスは何に効果があるの?」「5本指ソックスの良さを知りたい」
足の蒸れや臭いには5本指ソックスがいいと聞く人も多いでしょう。5本指ソックスには、蒸れを防ぐだけでなく冷え性や腰痛を軽減するなど、健康にいい効果もたくさんあります。

そこで今回は、5本指ソックスの7つの効果とその理由を紹介します。また、5本指ソックスの選び方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。


5本指ソックスの7つの効果!

5本指ソックスの7つの効果!

5本指ソックスを履くと、足指が動かしやすくなり、アーチが整うことで外反母趾や冷え性を防ぐなど、さまざまなメリットがあります。

ここでは、5本指ソックスの7つの効果を詳しく解説します。

外反母趾や浮き指などを防ぐ

5本指ソックスの効果の1つ目は、外反母趾や浮き指などを防ぐことです。外反母趾や浮き指など多くの足のトラブルは、足の筋力が低下し、足のアーチが崩れることが原因だと言われます。

5本指ソックスを履くと、足指が独立して動かせるため、足裏の筋力が鍛えられたり、足のアーチを整えることで正しい歩行へと促されます。

反対に、パンプスやハイヒールなど足先が細くなる靴は、足指の変形を引き起こすと言われます。長期間使用していると、外反母趾・扁平足・浮き指などにつながりかねません。

仕事でハイヒールを履く機会が多い人も、通勤や休日などは5本指ソックスとスニーカーを履いてみることをおすすめします。

冷え性とむくみを改善する

5本指ソックスの効果の2つ目は、冷え性とむくみを改善することです。5本指ソックスを履くと足指全体が動かしやすいため、血流がよくなります。血流は、足の健康を保つ重要なポイントです。

足先の血液循環が悪くなると、足冷えとむくみが生じます。足は体の一番下に位置し、心臓から遠いため、血液の循環が滞りやすい部位なので注意が必要です。

また、足にかいた汗が冷えることも冷え性の原因の一つです。足指がそれぞれの袋に包まれている5本指ソックスは、足指に汗をかいても、すぐに生地に吸収されます。

5本指ソックスは、足の血行不良を改善し蒸れにくいことで、むくみや冷え性の改善効果が期待できます。

腰痛や膝痛を緩和する

5本指ソックスの効果の3つ目は、腰痛や膝痛の緩和です。私たち人間の足のアーチ構造は、歩行中に膝や腰に与える衝撃を吸収しています。

5本指ソックスを履くと足の5本指全体に体重が分散されるため、体のバランスが整いやすくなります。そのため、正しい歩き方がしやすくなり、足のアーチが保たれやすくなるのです。

今、膝や腰に痛みを感じている人は、正しい歩行へと促す5本指靴下を履くと、腰痛や膝痛が緩和されるかもしれません。
ただし、症状の強い場合は専門医を受診することをおすすめします。

水虫の予防効果が期待できる

5本指ソックスの効果の4つ目は、水虫の予防です。5本指ソックスは、足の指が一つひとつ袋に包まれているため、蒸れにくく清潔な状態を保ちやすくなります。

靴下の中が高温多湿になりにくい5本指ソックスは、水虫対策には有効です。すでに水虫になっている人にとっては、完治までの時間短縮効果が期待できます。

また、家族間での水虫の感染は、スリッパや浴室のマットなど、室内で共有するものが多いと起こるリスクが高まります。水虫には、室内でも5本指ソックスを履くことで、家族間の感染を防ぎましょう。

長時間歩いても疲れにくい

5本指ソックスの効果の5つ目は、長時間歩いていても疲れにくいことです。足指を自由に動かせる5本指ソックスは、足指が広がる解放感があります。
素足の状態と近い足の形が保たれる5本指ソックスを履くと、足へのストレスも軽減されます。

特に、足の薬指と小指が使われると、歩くときに安定感が増すと言われます。それに対し、先の丸い靴下では足指が広がりにくいため、足の薬指と小指が使いにくいです。

このように5本指ソックスは長時間履いても疲れにくいため、外回りの仕事など、1日中ビジネスシューズで歩く人にもおすすめです。また、ゴルフなど、歩く距離が長いスポーツをする人にも、広く選ばれています。

捻挫や転倒の予防につながる

5本指ソックスの効果の6つ目は、捻挫や転倒の予防につながる点です。5本指ソックスを履くと、足指が広がり、接地面積が増えることで歩行中や立ち姿勢の安定性が増します。

転びにくくなることで、つまずきや転倒による怪我の防止にもつながるでしょう。

蒸れにくく履き心地がいい

5本指ソックスの効果の7つ目は、蒸れにくく履き心地がいいことです。足が一本ずつ分かれ、足指の間に生地がある5本指ソックスは、汗を吸収しやすく快適に過ごせると多くの人に選ばれています。

人の足は、1日にコップ一杯程度の汗をかくと言われます。足に汗をかきやすい人にも、臭いを防ぐ効果が期待できるでしょう。

また、5本指ソックスは5本の足指を自由に動かせるため、「気持ちいい」「一度履いたら普通の靴下に戻れない」といった声もよく聞きます。

足の蒸れが気になる人は、一度5本指ソックスを履いて、履き心地を試してみてはいかがでしょうか。


5本指ソックスの選び方!効果を引き出すためのポイント

5本指ソックスの選び方!効果を引き出すためのポイント

5本指ソックスには、さまざまな商品が出ているため選ぶのに迷ってしまう人もいるでしょう。5本指ソックスは、履くシーンや履き心地に注目して選ぶのがおすすめです。

ここでは、5本指ソックスの選び方のポイントを紹介します。

見た目が気になる人にはインナー5本指ソックス

5本指ソックスの見た目が気になる人には、インナー5本指ソックスがおすすめです。インナー5本指は、パッと見ただけでは5本指ソックスだと思われないデザインをしています。

5本指ソックスにも様々なデザインが出ていますが、冠婚葬祭やビジネスシーンなどで、人前で靴を脱いだときに、5本指ソックスの見た目が気になる方は、インナー5本指ソックスを選んでみてはいかがでしょうか。

また、くるぶし丈やクルー丈など、好みの長さを選んでファッションにあわせてみるのもおすすめです。

ビジネス用には蒸れにくい綿の5本指ソックス

CRS_29_04.jpg

ビジネス用で履く靴下を探している人には、蒸れにくい綿の5本指ソックスをおすすめします。特に、通気性が悪い革靴を1日中履くときには5本指ソックスで汗をしっかり吸い取ると、蒸れを軽減できます。

綿の5本指ソックスは、度重なる洗濯にも耐えられるため、日常使いに便利です。

足指が動かしやすい5本指ソックスは、朝から夜まで履いていても足が疲れにくいのが特徴です。また、デスクワークが多い人にも5本指ソックスは好評です。


まとめ

5本指ソックスには、外反母趾や浮き指の予防、冷え性や腰痛の改善、水虫の予防、疲れにくく転びにくいという効果が期待できる上に、履き心地がいいという特徴があります。
5本指ソックスには様々なタイプがあります。使うシーンや好みに合わせて選んでみてはいかがでしょうか。

ケアソク〈ととのえる〉は科学的エビデンスを持つ5本指靴下です。浮き指の改善やアーチを整える効果など、さまざまな足の症状への効果が期待できる5本指ソックスを、ぜひ試してみてください。

●履くだけで足を整えるインナー5本指ソックス
→ケアソク〈ととのえる〉シリーズはこちら

ととのえるオンラインショップ


なぜX脚になるの?原因と改善方法を解説

なぜX脚になるの?原因と改善方法を解説

「X脚だから長時間歩くと足が疲れやすい」「X脚になるのはどうして?改善できる?」
内股のように見えるX脚の見た目に、悩んでいる人もいるでしょう。

では、X脚はどんな方法で改善できるのでしょうか。X脚になる原因をみていくと改善方法が分かります。そこで今回は、X脚の症状と原因や改善方法を解説します。


X脚とは?原因を知る前の基礎知識

X脚とは?原因を知る前の基礎知識

X脚と聞いても、どんな脚なのかよく分からず、自分がX脚になっているか分からない人も多いかもしれません。ここでは、X脚とは何かということと、チェック方法や症状など基礎知識を解説します。

X脚とは?

X脚とは、両足を揃えて立ったときに、内側のくるぶしがつかないのに左右の膝がくっついて当たってしまう脚の状態をいいます。X脚と呼ばれるのは、脚の形が、アルファベットの「X」の文字のような形になることが理由です。

X脚になると、前から見て内股のように見えます。正式名称は外反膝(がいはんしつ)です。

人は、生まれたときは基本的にO脚で、成長とともに正常な脚の形になっていきます。O脚やX脚になる理由は、生活習慣や動作のくせによって、脚の筋力のバランスが崩れることが大半です。

X脚のチェック方法は?

X脚のチェック方法は、太ももの骨とすねの骨が交差する部分の外側の角度から判断します。チェックする点は太もも・膝・ふくらはぎ・内くるぶしの4つです。

鏡の前にまっすぐ前を向いて立ち、ご自身の脚を確認してください。X脚では、太ももと膝はくっつき、ふくらはぎと内くるぶしはくっつきません。また、地面外側の膝の角度が176度よりも狭くなっています。

そしてX脚の人は、靴底が内側からすり減ってくる傾向にあります。よく履く靴の靴底を確認してみましょう。

X脚を放置するとどうなる?

X脚で痛みが出ることは少なく、ただ見た目が悪いだけとX脚を放置してしまう人もいるかもしれません。

しかし、X脚を放置しているとやがて骨盤や腰などに歪みが生じます。年齢を重ねるとともに、膝股関節に痛みが出ることも少なくありません。また、長年放置していると、変形性膝関節症を引き起こす可能性があります。

また、X脚では骨盤が前傾しやすく、反り腰になります。下半身太りになりやすい、足が疲れやすい、長時間歩くと膝が痛くなりやすいなどの体の不調が出ることも考えられます。

X脚の放置は、健康面でのデメリットが大きいので、十分注意しましょう。


子どもがX脚だけど大丈夫?

子どもがX脚だけど大丈夫?

お子さんの脚がX脚のような形をしていて不安になる人もいるでしょう。しかし、子どもが小さいうちはあまり心配する必要はありません。

赤ちゃんは、生まれてから歩き始める前は基本的にO脚で、2歳ごろまでこの状態が続きます。3歳ごろには、逆にX脚気味になるのが一般的です。このX脚の状態は7歳ごろまで続き、次第に大人と同じ足の形に近づいていきます。

10歳以降もX脚が続くようであれば、整形外科に相談した方がいいかもしれません。


X脚の原因は?なりやすいのはどんなとき?

X脚の原因は?なりやすいのはどんなとき?

X脚になると、見た目が悪いだけでなく膝の痛みが出ることもあります。では、X脚になってしまうのはなぜでしょうか。

ここでは、X脚の原因を詳しく紹介します。

姿勢や座り方が悪い

姿勢や座り方がよくないとX脚になりやすいと言われます。姿勢が悪いと、骨盤が歪みやすいためです。

主に、X脚になりやすい姿勢は以下4つです。

  • 椅子に浅く座り、背もたれに体を預ける
  • 足を横に流して座る
  • 頬づえをついて座る
  • 足を組んで座る

股関節まわりの筋力が低下している

股関節まわりの筋力が低下していることも、X脚の原因の一つです。膝や足にはさまざまな筋肉があり、筋力低下や柔軟性不足でX脚を招きやすくなります。

例えば、お尻の筋肉が低下すると姿勢が保ちづらくなります。また内転筋の筋力低下もX脚を引き起こします。内転筋とは、脚の付け根から太ももの内側にある筋肉です。内転筋は脚を閉じるときに働きます。

加えて、大腿筋膜張筋の柔軟性が低下することも、X脚を引き起こすと言われます。大腿筋膜張筋とは、太ももの表層部にあり、歩くときに脚を前に振り出すときに働く筋肉です。

浮き指や扁平足になっている

X脚の原因には、浮き指になっていることもあります。浮き指とは、立ったときに足の指が地面につかない状態のことです。

浮き指になると、足の指がつかないことで踏ん張りにくく、歩行中の足が安定しません。すると足首や膝のねじれにつながってしまいます。

また、X脚は浮き指に加えて、過回内(かかいない=かかとが内側に倒れた状態)の扁平足になっている場合が多いです。


X脚は治る?原因からみる改善方法

X脚は、姿勢や座り方などの生活習慣に原因があることが多いため、日常生活での工夫やトレーニングで改善することがあります。

ここでは、日常生活で取り入れやすいX脚の改善方法を紹介します。

歩き方・座り方を正す

X脚を改善するには、歩き方や座り方を正しましょう。

まず、椅子に座る時には足を組まないように意識しましょう。そして床に座るときに「お姉さん座り」はやめましょう。お姉さん座りとは、膝を内側に入れ、かかとを外側に向けた座り方です。

お姉さん座り

足の筋力トレーニングをする

骨盤を支えるお尻まわりの筋肉を鍛えると、正しい姿勢を保ちやすくなりX脚の改善が期待できます。また、脚を閉じるのに必要な内転筋や大腿筋膜張筋を鍛えることも大切です。

ここでは、X脚の改善に役立つ、もも上げトレーニングを紹介します。

【もも上げトレーニング】

  1. 仰向けになり両膝を立てる
  2. 手を足先に向けて伸ばし、床からお尻を持ち上げる
  3. 肩・背骨・骨盤・膝が一直線になるように保ち、30秒キープする
  4. お尻の位置を元に戻す

このもも上げトレーニングを2回繰り返して行いましょう。

靴選びや履き方を見直す

X脚の改善には、靴選びや履き方も大切です。
スニーカーの紐を緩めたまま履いていたり、脱着のしやすいスリッポンの靴はかかとが安定せず、足首を真っ直ぐにサポートする力が弱い(ない)ため、「X脚を作る」靴になってしまいます。
そこで、靴を履くたびに紐を締め直すことをおすすめします。

  1. 靴を履くときは腰かけて。
  2. 靴紐を緩め、足を靴に入れます。
  3. かかとを床にトントンと着けて、かかとを合わせます。
  4. 靴紐をしっかり締め直し、かかとを固定します。

かかとをしっかり固定することで、靴の中で足が滑ったりかかとが浮いたりせず、歩行も安定します。

靴下やインソールを使用する

X脚の改善には、土踏まずをサポートする靴下やインソールの使用もおすすめです。浮き指もX脚の原因となることから、足指の位置が正しい状態になる五本指靴下を使用すると改善が期待できます。

五本指靴下を履いて足指と骨盤の位置を正しくすることは、腰痛や肩こりの改善にもつながるでしょう。

関連記事:X脚とO脚の調べ方!改善するためのストレッチ方法も解説


まとめ

X脚の原因の多くは、普段の日常生活にあります。悪い姿勢や座り方、股関節まわりの筋力が低下すること、浮き指などがX脚の原因です。

X脚を改善するには、姿勢を意識し、足の筋力トレーニングで腰回りの筋肉を鍛えましょう。同時に、いつもの靴選びや靴の履き方などを見直すことも大切です。
また、正しい姿勢や歩行へと促すサポートに、足の専門家と共同開発し、科学的なエビデンスのある “新しい概念の靴下”〈ケアソク〉をぜひお試しください。

→〈 ケアソク ととのえる〉の商品詳細はこちら。

ととのえるオンラインショップ


どうにかしたい!O脚の原因と改善方法を解説

どうにかしたい!O脚の原因と改善方法を解説

「O脚でスカートが似合わない脚をどうにかしたい」「O脚の原因はなに?」
新しい服を買うたびに、自分のO脚の形が気になって自由に選べないという人も多いでしょう。O脚になる原因を掴むと、改善方法が分かるはずです。

そこで今回は、O脚の原因を詳しく紹介します。O脚を改善するための筋力トレーニングや正しい座り方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。


O脚とは?原因を知る前の基礎知識

O脚とは?原因を知る前の基礎知識

O脚の名前を聞いたことがあっても、実際にどんな状態の脚なのか気になる人も多いでしょう。ここでは、O脚とは何か、O脚になるとどんな不調が現れるのかについて詳しく解説します。

O脚とは?

O脚とは、左右のくるぶしの内側をつけて、つま先とかかとを揃えて立った状態で、膝の内側がつかない脚の状態をいいます。O脚と呼ばれるのは、脚の形が、アルファベットの「O」の文字のように見えるためです。内反膝や、がに股とも呼ばれます。

O脚の人には、骨盤後傾の人が多くみられます。骨盤後傾とは、壁に背中とお尻をつけて立ったときに、腰の隙間がほとんどない状態です。

また、赤ちゃんから乳児は基本的にO脚ですが、成長とともに変化します。2歳を過ぎると自然と正しい向きに変わっていきます。

O脚になると何がまずい?

O脚で悩む人の多くは、見た目の悪さで悩んでいます。例えば、がに股のように見えてしまいスカートやスキニーパンツが履けないと悩む人もいるでしょう。
加えて、外側の筋肉が発達することで偏った筋肉の使われ方をするため脚が太く見えやすい……など。

また、O脚になると骨盤と股関節の関係で、お尻が垂れて大きく見えます。さらに骨盤が傾くことで下腹が出やすいため、下半身太りや脚のむくみに悩む人も多いかもしれません。

さらにO脚は、放置していると膝の変形や痛みを引き起こす「変形性膝関節症」の原因になります。また、足底や足首に負担がかかることで、足底筋膜炎になることもあるため、早めに改善対策をしましょう。


O脚になるのはなぜ?原因を詳しく解説

CRS_11_11.jpg

一部の人は、生まれつき膝関節や股関節が変形する病気でO脚になりますが、大半は姿勢や歩き方などの生活習慣が原因です。

ここでは、O脚を引き起こす後天的な原因について詳しく解説します。

筋力が低下している

O脚は、お尻まわりの筋力の低下が原因の一つです。筋肉の中でも、太ももの内側にある内転筋はO脚と深く関わっています。内転筋は股関節を閉じるときに使われる筋肉です。

内転筋が低下すると、椅子に座ったまま両膝を閉じる状態をキープしづらくなります。内転筋は骨盤を支える役割を担うため、骨盤の歪みを引き起こすこともあります。

姿勢・歩き方が悪い

立ち姿勢や歩き方が崩れることも、O脚の原因の一つです。

横座りや足を組む、椅子に浅く座って背もたれによりかかるなどの座り姿勢の崩れは骨盤が歪みやすく、O脚を引き起こすと言われます。脚を組んで座ったり、猫背になっていると骨盤が歪んでO脚を招くため注意が必要です。

また、がに股歩きなど、歩き方にクセがあるとO脚になりやすくなります。

外反母趾や開張足になっている

O脚の原因の一つに、外反母趾や開張足など足のトラブルがあります。

足裏の土踏まずがない扁平足の状態では、足の筋力が低下して体重をうまく支えられなくなり、脚が傾いた状態になるためです。

また、外反母趾の場合は、親指側に体重がかかると痛みが出るため、気づかないうちに小指側に重心が傾いてしまい、O脚になりやすくなるでしょう。


O脚を改善するには?原因を知った上での治し方

O脚を改善するには?原因を知った上での治し方

O脚は見た目だけの問題だと思って放置していると、膝の痛みなど体の不調が出る可能性があります。O脚の原因は、座り方や歩き方、筋力低下など生活習慣が原因であることが多いため、座り方や足の筋力トレーニングで改善できることも少なくありません。

ここでは、正しい座り方や足の筋力を強化する方法など、O脚の改善方法を詳しく解説します。

正しい姿勢で座る

O脚を改善するには、正しい姿勢で座りましょう。パソコンでの作業、食事中、テレビをみているときなど、人は思った以上に座り姿勢で過ごしています。

ここでは、椅子に座るときと床に座るときに分けてポイントを紹介します。

椅子に座るとき

椅子に座るときは、座面に深く腰掛けましょう。深く座ると、骨盤がしっかりと立ちます。そして、おへその下あたりに力を入れて座ってください。

そのとき、背中が丸まって猫背にならないように、椅子の高さを調節しましょう。足全体が床に接地する高さにするのがポイントです。そして、足裏全体を床につけ、両膝をあわせて座ります。

床に座るとき

床に座ると体が歪みやすいため、基本的には椅子座をおすすめします。それでも仕方なく床に座るときは、左右対称になる座り方を意識しましょう。

一種類だけの座り方をしていると、疲れが出て姿勢が崩れやすくなります。足が痺れる前に、座り方を変えることもポイントです。

足の筋力強化をする

O脚の改善には足の筋力強化をおすすめします。特に、開いた脚を内側に閉じたり骨盤を正しい位置に保ったりする働きをしているのが、太ももの内側にある内転筋です。

ここでは、内転筋を鍛えるトレーニングを紹介します。

【トレーニングの手順】

  1. 膝の間にクッションを挟んで立つ
  2. そのまま膝を曲げ、クッションを押しつぶすように力を入れる
  3. 太ももの内側に力が入っている状態をキープしつつ、ゆっくりと膝を伸ばし、元の位置まで伸ばす

1〜3の動作を10回、1日に1〜2セット行いましょう。

また、筋力トレーニングをした後は、ストレッチすることも大切です。トレーニングの後は筋肉をほぐして、柔軟性を高めましょう。

→関連記事:O脚改善には歩き方や姿勢が大切!靴下の選び方についても解説


靴選びや履き方を見直す

O脚の改善には、靴選びや履き方も大切です。
スニーカーの紐を緩めたまま履いていたり、脱着のしやすいスリッポンの靴はかかとが安定せず、足首を真っ直ぐにサポートする力が弱い(ない)ため、「O脚を作る」靴になってしまいます。
そこで、靴を履くたびに紐を締め直すことをおすすめします。

  1. 靴を履くときは腰かけて。
  2. 靴紐を緩め、足を靴に入れます。
  3. かかとを床にトントンと着けて、かかとを合わせます。
  4. 靴紐をしっかり締め直し、かかとを固定します。

かかとをしっかり固定することで、靴の中で足が滑ったりかかとが浮いたりせず、歩行も安定します。

インソールやサポーターを使う

O脚の改善には、O脚矯正用のインソールやサポーターを使用する方法があります。インソールは、靴の中に敷くだけ・履くだけで手軽に使えるのがメリットです。

一方で、O脚改善用のグッズを使用したからといってすぐに改善するとは言えません。あくまでも改善のための補助グッズと捉えて、姿勢改善や筋力トレーニングと併用することをおすすめします。


まとめ

O脚の原因は、座り姿勢や歩き方の生活習慣や、足の筋力低下にある人が多くみられます。また、外反母趾や扁平足になるとO脚になりやすいと言われます。

O脚を改善するには、姿勢を意識したり筋力トレーニングの他、いつもの靴選びや靴の履き方などを見直すことも大切です。
また、正しい姿勢や歩行へと促すサポートに、足の専門家と共同開発し、科学的なエビデンスのある “新しい概念の靴下”〈ケアソク〉をぜひお試しください。

→〈 ケアソク ととのえる〉の商品詳細はこちら。

ととのえるオンラインショップ