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足の小指に魚の目ができた!改善するための習慣とは?

足の小指に魚の目ができた!改善するための習慣とは?

足の小指に魚の目(ウオノメ)ができると、靴に当たって痛むことがあります。

「いつも足の小指の決まった場所に魚の目ができる」「足の小指の魚の目はなぜできるの?」こんな疑問を持つ人もいるでしょう。

そこで今回は、足の小指にできる魚の目の原因を詳しく解説します。また、魚の目の改善方法も解説しますのでぜひご覧ください。


魚の目とは?足の小指に起こりやすいトラブルを解説

魚の目とは?足の小指に起こりやすいトラブルを解説

足の小指にできた魚の目のような硬いもの……。そもそも魚の目とは何なのでしょうか。

ここでは、魚の目とは何か?それから魚の目の症状など、基礎知識を詳しく解説します。

魚の目とは?

魚の目とは、皮膚の外側にある角質が盛り上がってできる皮膚病変です。一部分の皮膚に摩擦や圧迫などの刺激が加わり続けることにより、その盛り上がった部分の中心部に芯(核)が形成され、魚の目ができます。

大人の足にできることが多く、中心が魚の目のようにみえることからこの名前がつけられました。医学用語では鶏眼(けいがん)と呼ばれます。

魚の目と間違えやすいものにタコ(胼胝=ベンチ)があります。タコも同じように皮膚の表面が角質化しますが、圧迫しても痛みはありません。

魚の目の症状は?

魚の目ができると、魚の目の周辺の角質は厚くなり黄肌色に変わります。大きさは直径5~7mmほどで、表面はつるつるとして角質化しており、真ん中に硬いトゲのような芯ができます。

足の小指や足裏など、魚の目ができる場所によっては靴が擦れるときだけでなく、歩いているだけでピーンと刺されたように痛むこともあるでしょう。

放置するとまずい?

魚の目をそのままにしておくと、皮膚の内部までめり込んだ芯が円錐状に奥まで伸びてしまいます。強い力が加わると、皮下出血が起きてしまうこともあるでしょう。

また、軽症であっても魚の目の放置はおすすめしません。たいしたことはないと思いがちですが、足アーチ構造のゆがみの結果として魚の目ができていることもあるためです。

魚の目ができると歩きづらくなるだけでなく、痛みをかばい、体重を支える足裏のバランスが崩れて転びやすくなったり、腰痛や膝痛につながったりすることも考えられます。魚の目は放置せずに、早めに対処することが大切です。


足の小指のどこに魚の目がある?場所ごとに考えられる原因

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魚の目がよくできる場所は、足の小指のどこでしょうか。魚の目は、足のトラブルを教えてくれるサインです。魚の目ができる場所によって、トラブルが予測できるかもしれません。

ここでは、魚の目ができる場所ごとに考えられる症状を詳しく解説します。

足裏の小指の付け根

足の小指の付け根に魚の目ができやすい人は、歩き方のクセや内反小趾が原因だと考えられます。O脚やガニ股などクセのある歩き方をしていると、足の外側に体重がかかりやすくなってしまうことがあるためです。

また、内反小趾の症状があると、足の外側に魚の目やタコができることがあります。足の小指がうまく動かず、重心が外側にかかりやすくなることが原因です。

関連記事:内反小趾とは?原因と改善方法などソックス選びのコツを解説

足の小指の外側

足の小指の外側に魚の目ができたときには、靴の先端部の形状が足指の形状に対して細い靴選びをしている、もしくは「開張足(かいちょうそく)」の可能性があります。人の足は、内側縦アーチ・外側縦アーチ・横アーチの3つで支えられています。開張足とは、その中でも横アーチが崩れた状態です。

先の細い靴の中で開張足になると足幅が広がってしまい、足の小指と靴の間で擦れやすく、魚の目ができやすくなってしまいます。

アーチ

足の小指の裏側

足の小指の裏側に魚の目が出来てしまう人は、浮き指が考えられます。

浮き指とは、文字通り足の指が地面に接地しない状況です。足指が接地しているようにみえても、足指が使われず重心が乗っていない状況も浮き指と言えます。

浮き指になると歩くときに足指がしっかり使えないため、足の付け根に荷重がかかりやすくなってしまい靴との間に摩擦が起きやすくなります。また、浮き指は足のバランスが崩れた状態であるため、足の小指側に荷重がかかってしまうと、そこに魚の目ができることもあるのです。


足の小指にできた魚の目!こんなときは医療機関を受診しよう

足の小指にできた魚の目!こんなときは医療機関を受診しよう

魚の目だと思っていたらウィルス性のイボだったというケースもあります。魚の目は、皮膚が厚くなった状態で中心部に芯があり鋭い痛みが走ることが多いのに対し、イボは皮膚の表面をよくみると赤黒い点状のものが見られることが多く感染することもあります。それぞれ治療方法が違いますので、魚の目かイボかわからないときには自己判断をせず、皮膚科など医療機関の受診をおすすめします。

また、カミソリなどを使って自分で魚の目を除去しようとするのはやめましょう。根の深い魚の目は取りにくいだけでなく、皮膚を痛めて症状を悪化させてしまうこともあります。

加えて、糖尿病の人には医療機関の受診をおすすめします。糖尿病によくある症状、神経障害や血流障害があると、自分でケアするのは危険が伴います。万が一、細菌などが入ってしまうと、傷が治りにくくなることもあるでしょう。重症化する前に、かかりつけ医を受診しましょう。


足の小指の魚の目ができにくくなる!習慣から改善する方法

魚の目は皮膚科やフットケアサロンで削ることができますが、習慣の改善をしないと同じ場所に繰り返しできてしまうことがあります。

ここでは、魚の目ができにくくなるために習慣から改善する方法を詳しく解説します。

●靴のサイズや履き方を見直す

魚の目の改善には、靴のサイズや形状、履き方を見直すことも重要です。足がきちんと固定される靴を選び、靴と足の摩擦を起こりにくくします。

そのための靴は紐靴がおすすめです。
靴を履くときには、以下の手順を意識してみてください。

  1. 腰かけてから靴を履く
  2. 靴紐を緩めて足を靴に入れる
  3. かかとを床につけてしっかりと合わせる
  4. 靴紐を締め直し、かかとを固定する

靴の中で足が前に滑らないように、かかとを固定するのがポイントです。靴のサイズや履き方を改善することで、足元が安定し、余計な摩擦が起こりにくくなるでしょう。

●機能性の高い靴下を使う

魚の目を予防するには、機能性の高い靴下を使うのもおすすめです。高機能靴下は、足を保護するだけでなく「足の健康をサポートするフットヘルスウェア」として捉え直すことができるでしょう。

例えば、足の横アーチをサポートする機能がある靴下は、開張足で広がった足幅を補助します。五本指靴下を履くことで、足指が自然と伸ばされやすくなります。靴選びにこだわるように、毎日履く靴下にもこだわってみませんか?

●足の指を意識して歩く

魚の目の改善には、足の指を意識して歩きましょう。足に魚の目ができやすい人は、足の裏全体で着地するぺたぺた歩きをしている傾向にあります。

まずは、かかとから着地し、親指から自然に蹴り出すことをイメージしてみてください。

理想的な歩き方になっていると以下の順番で重心が移動していきます(あおり運動)。
かかと→足の外側→足指の付け根

足指から自然に蹴り出すことがポイントです。

このように足指を使った歩き方をすることで、魚の目の痛みを緩和したり予防したりする効果が期待できます。

●足裏の筋力トレーニングをする

繰り返す魚の目を防ぐには、足裏の筋力トレーニングがおすすめです。足裏や足指が細かい動作をすることで、土踏まずを支える靭帯や筋肉が鍛えられます。

足の小指の魚の目の原因ともなる開張足の防止効果も期待できますよ。ここでは、タオルギャザートレーニングを紹介します。

【タオルギャザー】

  1. 椅子に座った姿勢で、足の下にタオルを敷く
  2. 足指でタオルをかかと側に寄せるように引く
  3. 左右10回ずつ繰り返す

ポイントは、かかとでしっかりとタオルを押さえることです。足指や足裏を動かして、タオルを手繰り寄せましょう。

足のアーチを支える筋肉を刺激し、足指を曲げる方向に動かすことで、地面や床をしっかり捉える力が鍛えられますよ。

タオルギャザー


まとめ

足の小指や足裏にみられる魚の目は、まず、足にあった靴を選びと正しい履き方をすることが大切です。内反小趾や開張足、浮き指などの変形がある方は、その改善や予防も重要です。何度も同じ場所に繰り返す魚の目には、歩き方の改善や足裏の筋力トレーニングなどをおすすめします。
魚の目かどうかわからない場合は自己判断せず、皮膚科などの医療機関を受診し、適切な治療をしてもらいましょう。

また、足にあった靴下を選ぶことも大切です。足指を動かしやすい五本指靴下は、地面を掴みやすく姿勢や歩き方の改善にも役立ちます。足の健康をサポートするフットヘルスウェア、ケアソクの〈ととのえる〉もぜひ試してみてください。

●縮こまった足指を正しい位置に戻すフットヘルスウェア
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記事監修:桜井祐子
株式会社グローバル・ケア
フットケアスペシャリスト・博士(スポーツ医学)
(フットケアサロン)足の専門店 ペディケア https://www.globalcare.co.jp/
(フットケアスクール)足の専門校 スクールオブペディ https://school.pedicare.jp/


イラスト:佐藤江理