アキレス腱の靴擦れはもう嫌だ!痛みの原因とすぐにできる対処法を解説
新しい靴を下ろした日や、たくさん歩いた日に、アキレス腱のあたりがヒリヒリと痛む「靴擦れ」。せっかくのお気に入りの靴も、痛みのせいで履くのが億劫になってしまうのは辛いですよね。
多くの方が経験する悩みですが、なぜアキレス腱周りは特に靴擦れが起きやすいのでしょうか。この記事では、アキレス腱の靴擦れが起こる原因から、すぐにできる対処法、そしてもう繰り返さないための予防策まで、詳しく解説していきます。正しい知識を身につけて、足元の悩みから解放されましょう。
この記事の目次
なぜ?アキレス腱が靴擦れで痛む主な原因
アキレス腱の靴擦れは、単に「靴が足に合わない」という単純な理由だけでなく、いくつかの要因が複合的に絡み合って発生します。ご自身の状況と照らし合わせながら、原因を探ってみましょう。
靴のサイズや形が足に合っていない
靴擦れの最も一般的な原因は、靴と足のミスマッチです。かかとのサイズが細い方は、靴のかかと部分にゆとりができてしまい、歩くたびにかかとが靴の中で上下に動き、アキレス腱周辺が繰り返し擦れてしまいます。
逆に、サイズが小さすぎたり、かかとのカーブが足の形に合っていなかったりすると、靴の履き口(トップライン)がアキレス腱に強く当たり、圧迫と摩擦で痛みが生じます。
かかと部分の素材が硬すぎる
特に新しい革靴やパンプスは、かかと部分(ヒールカウンター)の素材が硬く、まだ足に馴染んでいないため靴擦れを起こしやすいです。履き始めは、この硬い素材がアキレス腱に直接当たり、歩行の動きと相まって強い摩擦を引き起こします。履き続けるうちに革が柔らかくなり、足に馴染んでくることもありますが、それまでは特に注意が必要です。
歩き方の癖が影響している
自分では気づきにくいですが、歩き方の癖も靴擦れの原因になることがあります。例えば、かかと重心で歩く癖があると、かかと部分の摩擦が増えやすくなります。また、体の重心が偏っていると、片方の足にだけ過剰な負担がかかり、靴擦れが特定の足にだけ起こるというケースもあります。
かかとの骨の形(ハグルンド病、アキレス腱滑液包炎)の可能性
靴を替えても同じ場所が痛む場合、かかとの骨の形状が影響している可能性があります。ハグルンド病とは、かかとの骨の後ろが隆起し、その部分と靴が当たることで、アキレス腱の付け根にある滑液包という組織が炎症を起こす状態です。特にパンプスをよく履く女性に見られ、慢性的な痛みや腫れを引き起こすことがあります。
原因 |
具体的な状況 |
靴のミスマッチ |
かかと部のサイズが大きすぎてかかとが浮く、または小さすぎて食い込む |
素材の硬さ |
新品の革靴などで、かかと部分が足に馴染んでいない |
歩き方の癖 |
かかと重心であること、重心が左右どちらかに偏っている |
骨の形状 |
かかとの骨が突起しており、靴と当たりやすい(ハグルンド病など) |
【関連記事】靴擦れが起こるのはなぜ?いざというときの対処法と予防法|コラム「足のちえぶくろ」|ケアソク(CARE:SOKU)|株式会社山忠
今すぐできる!アキレス腱靴擦れの応急処置
外出先で急に靴擦れが起きてしまった時、痛みを我慢し続けるのは辛いものです。そんな時に役立つ、基本的な応急処置の方法をご紹介します。
まずは患部を清潔にする
靴擦れは、皮膚が摩擦によって傷ついている状態です。もし皮がむけたり、出血したりしている場合は、細菌が入らないように患部を清潔にすることが最優先です。可能であれば、水道水などのきれいな流水でたくさん洗い流しましょう。
絆創膏や保護パッドで摩擦を防ぐ
患部を清潔にしたら、さらなる摩擦から皮膚を守るために絆創膏や靴擦れ専用の保護パッドを貼りましょう。特に、クッション性の高いジェルタイプのパッドは、衝撃を吸収し、痛みを和らげる効果が高いのでおすすめです。靴擦れが起きそうな場所に、予防としてあらかじめ貼っておくのも非常に効果的です。
もう繰り返さないための効果的な靴擦れ予防策
辛い靴擦れは、できることなら未然に防ぎたいものです。靴選びの段階から、日々のちょっとした工夫で、靴擦れのリスクは大幅に減らすことができます。
夕方に靴を試着して選ぶ
足のサイズは、1日の中でも時間帯によって変化します。特に夕方は、朝に比べて足がむくみ、サイズが少し大きくなる傾向があります。そのため、靴を購入する際は、足が最も大きくなっている夕方に試着するのがベストです。そうすることで、日中の足のむくみに対応でき、サイズが小さすぎることによる靴擦れを防げます。
かかとのカーブがフィットするか確認する
靴を試着する際は、サイズだけでなく、かかと部分のフィット感もしっかりと確認しましょう。靴のかかとのカーブと自分の足のカーブが合っているか、履き口がアキレス腱に食い込んでいないかをチェックします。必ず両足で試し履きをし、少し店内を歩いてみて、かかとがパカパカと浮かないか、どこか強く当たる部分はないかを確認することが重要です。
靴を履く前に一手間加える
新しい靴や素材が硬い靴を履く前には、あらかじめ対策をしておきましょう。靴擦れが起きやすいアキレス腱部分に、ワセリンや専用のクリームを塗っておくと、皮膚との摩擦を軽減する潤滑剤の役割を果たしてくれます。不安な際は、あらかじめ保護パッドや絆創膏を貼っておくのもよいでしょう。
新しい靴は短時間から慣らす
どんなに慎重に選んだ靴でも、いきなり長時間履くのは避けましょう。まずは近所への買い物など、短い時間・距離から履き始めて、徐々に足に馴染ませていく「慣らし履き」が大切です。もし少しでも痛みを感じたら、無理せず別の靴に履き替えましょう。これを繰り返すことで、靴が自分の足の形に少しずつフィットしていきます。
【関連記事】靴擦れを予防するには?履きたい靴を履くための対処法|コラム「足のちえぶくろ」|ケアソク(CARE:SOKU)|株式会社山忠
アキレス腱の靴擦れ対策におすすめのグッズ
様々な靴擦れ対策グッズを活用することで、より快適に靴を履くことができます。ドラッグストアや靴専門店などで手軽に購入できるものを中心にご紹介します。
グッズの種類 |
主な効果 |
ジェルパッド |
摩擦の軽減、衝撃吸収 |
シューストレッチャー |
靴の素材を物理的に伸ばし、柔らかくする |
靴下 |
アキレス腱部分を保護し、摩擦を防ぐ |
かかとを保護するジェルパッドやクッション
靴擦れが起こりやすいかかと部分に直接貼る、シリコン製のジェルパッドやクッションは非常に効果的です。靴の内側に貼り付けるタイプと、皮膚に直接貼るタイプがあります。靴の履き口に貼り付けることで、アキレス腱への当たりを和らげることができます。透明で目立ちにくいものも多いため、パンプスなどを履く際にも便利です。
靴の素材を柔らかくするシューストレッチャー
革靴など、素材が硬くて靴擦れを起こしやすい場合には、シューストレッチャーや革を柔らかくするスプレーの活用がおすすめです。シューストレッチャーは、靴の中に入れて幅や長さを広げる器具で、特に当たりが強い部分をピンポイントで伸ばすことも可能です。
アキレス腱を守る靴下
靴下を工夫することでも、靴擦れは予防できます。靴の種類にもよりますが、厚めの靴下を選ぶと、靴との摩擦を物理的に軽減してくれます。また、滑りにくい素材の靴下を選ぶことで、靴の中で足が動くのを防ぎ、結果として靴擦れの予防に繋がります。
アキレス腱の靴擦れは、重心バランスの崩れや歩き方も原因の一つです。ケアソク〈ととのえる〉は、5本指構造とかかと部にクッション構造があることで、後ろ重心の改善を助けます。また足指をしっかり使うことでバランスの取れた歩行をサポートします。
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靴擦れが悪化したら?病院へ行くべきサイン
ほとんどの靴擦れはセルフケアで改善しますが、症状によっては専門的な治療が必要になるケースもあります。自己判断で悪化させてしまう前に、適切なタイミングで医療機関を受診しましょう。
水ぶくれが破れてしまった場合のケア
靴擦れでできた水ぶくれは、できるだけ潰さないのが基本です。水ぶくれの中の液体には、傷を治す成分が含まれており、外部の細菌から傷口を守る役割も果たしています。
もし自然に破れてしまった場合は、患部を清潔な水や石鹸で優しく洗い流し、清潔なガーゼや絆創膏で保護しましょう。
【関連記事】歩きすぎて足に水ぶくれができた!対処法・予防法を解説|コラム「足のちえぶくろ」|ケアソク(CARE:SOKU)|株式会社山忠
痛みが長引く、または化膿した場合
適切なケアをしても痛みが数日間引かない、患部が赤く腫れ上がり、膿が出るなどの症状が見られる場合は、細菌に感染している可能性があります。感染を放置すると症状が悪化することがあるため、早めに皮膚科を受診してください。
歩行が困難なほどの痛みを感じる時
靴擦れの痛みが非常に強く、歩くのが困難な場合や、特定の靴を履いていなくてもアキレス腱周辺に痛みを感じる場合は、アキレス腱炎など、別の疾患の可能性も考えられます。このような場合は、無理をせず整形外科を受診し、専門医の診断を仰ぎましょう。
まとめ
アキレス腱の靴擦れは、原因を知り、適切な対策を講じることで十分に予防・改善することが可能です。靴選びのポイントを意識し、便利なグッズを活用しながら、快適に過ごしましょう。もし症状が悪化するようなら、迷わず専門医に相談してください。
足を保護する目的としての靴下の中でも、〈ケアソク〉は足の健康を保つためのフットヘルスウェアです。足の専門家と共同開発し、科学的なエビデンスのある“新しい概念の靴下”をぜひお試しください。
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記事監修
北澤 友子(きたざわ ともこ)
理学療法士
保健学修士
シックネイルケアセラピスト
新潟医療福祉大学大学院修了後、同大学の非常勤講師を担当しながら、リハビリの臨床現場をメインに活躍中。足・靴下・歩行に関する研究を学会にて多数発表。介護予防・健康増進など自治体の健康事業にも携わる。
【学術論文、研究発表】
前足部内外面に滑り止めを有した靴下が歩行時のクリアランスに及ぼす影響,"北澤 友子(新潟医療福祉大学 大学院医療福祉学研究科), 阿部 薫, 伊藤 菜記",靴の医学(0915-5015)31巻1号 Page83(2017.08),会議録
転倒防止と屋内移動効率の向上を目指した滑り止め構造を有する靴下の開発,"北澤 友子(らぽーる新潟ゆきよしクリニック), 阿部 薫, 笹本 嘉朝, 後藤 可奈子, 中林 功一, 中林 知宏, 亀山 貴司",The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine(1881-3526)JARM2016 Page I397(2016.06),会議録
ほか
著者: 株式会社 山忠


