足の裏が腫れている!痛くないときの原因と対処法
「足の裏に違和感があると思ったら、腫れていた!痛みはないのになぜだろう」と思った経験はありませんか。足の裏が腫れているときの対処法や、いつまで様子をみていてよいのか疑問に思うこともあるでしょう。
そこで本記事では、足の裏が腫れているときに考えられる原因を解説します。予防法も紹介していくため、ぜひご覧ください。
足の裏が腫れている!痛くないときに考えられる原因
足の裏が腫れていて、痛くないときに考えられる原因には、以下の3つがあります。
- 足底線維腫
- むくみ
- タコ・魚の目
それぞれについて、詳しく解説します。
足底線維腫
足底線維腫(そくていせんいしゅ)は、足の裏の筋膜にできる硬いしこりのことです。足を反らせると、土踏まずの部分に出っ張りやしこりのようなものが見られます。
原因
足底線維腫の具体的な原因は解明されていませんが、遺伝的要因や足に負担がかかっていることが関係していると考えられています。長時間立ち仕事をしている人や、スポーツを頻繁に行う人は起こりやすいと言われます。
対処法
足底線維腫の治療は、症状の重さや進行度によって異なります。軽度の場合、物理療法やマッサージ、ストレッチが有効と言われています。特に足底筋膜のストレッチは効果的で、痛みや硬さを軽減する効果が見込めます。
また、生活習慣の見直しも重要です。足にあった靴を履き、体重管理をするためにも運動を習慣化することをおすすめします。
痛みがなくても症状が進行する場合があるので、自己判断せず医療機関を受診しましょう。
むくみ
足のむくみ(浮腫)は、足の組織に過剰な液体がたまることによって起こります。
原因
むくみの原因は多岐にわたりますが、よくあるのは、長時間の立ち仕事や座り仕事などです。長時間、同じ姿勢が続くことで血液やリンパ液の流れが悪くなり、体液が足に滞留しやすくなります。
また、塩分の多い食事や水分摂取不足、ホルモンバランスの乱れが、むくみを引き起こすことも少なくありません。
対処法
足のむくみを軽減するためには、まず生活習慣の見直しが重要です。長時間同じ姿勢を避け、こまめに足を動かすことで血液やリンパ液の流れを促します。
座り仕事中には足を高く上げたり、立ち仕事中には足首を回す運動を行うのがおすすめです。塩分の摂取を控え、水分を適度に摂取することもむくみの予防に効果的です。足のマッサージやストレッチも有効で、特に寝る前に行うのが効果的です。
タコ・魚の目
タコと魚の目は、足の裏の一部の皮膚が硬くなる状態で、摩擦や圧力が原因で起こります。タコは広い範囲にわたり、厚く硬い皮膚が形成される一方で、魚の目は中央に芯があるのが特徴です。魚の目は大きさや深さによっては痛みが生じる場合もあります。
原因
タコと魚の目の主な原因には、足にあわない靴の使用や歩き方の問題が挙げられます。例えば、つま先の狭い靴や靴底の硬い靴、ヒールの高い靴を長時間履いていると、足の特定の部位に過度な圧力がかかり、皮膚が硬化してタコや魚の目ができることがあります。
また、足の形や歩き方、足のアーチの崩れや外反母趾が関わっているケースも少なくありません。
対処法
タコや魚の目の対処法として、まず圧力や摩擦を軽減することが重要です。適切な靴を選び、足に合ったインソールを使用することで足にかかる負担を軽減できます。また、定期的に足のケアを行い、保湿クリームなどを使用して皮膚の柔軟性を保つことも大切です。
魚の目の場合は、芯を取り除くために専用のパッドや薬用テープを使用する方法もあります。痛みがある場合や自宅でのケアが難しい場合は、医療機関やフットケア専門店などに相談し、適切な処置を受けましょう。
足裏の腫れなどトラブルを防ぐ!痛くないときのトレーニング
腫れなど、足裏のトラブルは足裏の筋力を鍛えることも有効です。ここでは、痛みがないときにおすすめの以下3つのトレーニングを解説します。
- タオルギャザー
- 足首回し
- 足指持ち上げトレーニング
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
【タオルギャザー】
- 床にタオルを敷き、上に足を置く
- 足の指先でタオルを手前に手繰り寄せる
- 2を繰り返す
このとき、小指側もしっかり動かすことを意識しましょう。
足首回し
足裏の腫れを防ぐには、筋肉の緊張を解きほぐし、怪我のリスクを減らすことも大切です。ここでは、足首回しのエクササイズを紹介します。
【手順】
- 右足を左足の太ももに乗せる
- 足の指を両手で1本ずつ掴み、前後に広げる
- 親指から人差し指、人差し指から中指へと順に続ける
- 足の裏を握り拳で軽く叩き、血流を促す
- 右手で右足首をしっかりと握り、左手の指を右足の指の間に深く差し込む
- 足首を大きく20回ずつ左右に回す
- 同様の手順を左足にも行う
足首回しのエクササイズは、血行を改善し、代謝を向上させる効果も期待できます。足の指が固い場合、初めは難しいかもしれませんが、続けることで慣れていきます。
自分の体調を見ながら、ぜひ継続して行ってみてください。足の指を意識的に広げることで、足指一つ一つの感覚が戻ってきますよ。
足指持ち上げトレーニング
足の親指の動きを滑らかにし、足の甲の安定性、姿勢の調節、衝撃の分散効果を高めるトレーニングを紹介します。
【手順】
- イスに座り、足を肩幅に開く
- 足指すべてを使って、片足ずつグー・パーをゆっくり5回ずつ行う
- 親指を床につけたまま人差し指から小指の4本の指を床から持ち上げ、ゆっくり戻す
- 3を5回繰り返す
- 次に、人差し指から小指を床につけたまま、親指を床から持ち上げ、ゆっくり戻す
- 5を5回繰り返す
- 片足が終わったら、反対の足も同様に行う
足指のトレーニングを続けることで、足全体のバランスが安定しやすくなります。無理をせず、毎日少しずつ行うことを心がけましょう。
まとめ
足の裏が腫れているけれど痛みがない場合は、足底線維腫になっている可能性があります。他にも、むくみ、タコや魚の目ができている場合も考えられます。足のトラブルにはさまざまなものがありますが、足にあった靴を選ぶことや歩き方を足裏の筋力トレーニングで改善が見込めます。本記事で紹介した方法を参考に、ぜひ行ってみてください。
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監修:理学療法士 北澤 友子