足の臭い対策!正しい洗い方と効果的な方法を解説
足の臭いというのは、普段は気にならなくても人前で靴を脱ぐときに気になる方も多いのではないでしょうか。座敷の食事会で靴を脱いだときに、自分の足の臭いが気になって恥ずかしい思いをしたなんてことはありませんか。
「足の臭い対策をいろいろ試してみたけれど、効果が感じられない」「足の臭いを抑えるにはどうすればいい?」という疑問を持つ人もいるでしょう。
そこで今回は、足の臭いの原因と対策方法を詳しく解説します。足の臭いが気になったときの正しい足の洗い方も紹介しますので、是非参考にしてください。
足の臭いの原因は?対策のための知識
そもそも足はなぜ臭くなってしまうのでしょうか。足の臭いの原因として考えられるものには、以下の3つがあります。
- 足についた雑菌
- 足に溜まった汚れや角質
- ストレス・疲れによる汗
足についた雑菌
足が臭いと感じるのは、足の汗や溜まった角質や汚れを、足についた雑菌が分解するときにイソ吉草酸(イソキッソウサン)や酢酸が発生するためだと言われます。イソ吉草酸は、チーズや納豆の臭いといわれる臭いの原因物質です。
さらに、足の裏は汗腺が他の部位よりも多いため汗をかきやすく、1日に両足でコップ1杯ほどにもなる汗をかくと言われています。それほどの汗を雑菌が分解するときに、臭いの原因物質が大量に発生してしまいます。
足に溜まった角質
足の臭いの原因には、足に角質が溜まりやすいことも関係しています。足の指と指の間、爪と指の境目は洗いにくく、特に汚れや角質が溜まりやすい場所です。
そして、特に靴のなかでは足は蒸れやすくなります。足が蒸れると、高温多湿になり雑菌が増殖しやすい環境が出来上がってしまうのです。
ストレス・疲れによる汗
足が臭くなる原因には、ストレスや疲れが影響することがあります。ストレスや疲れが溜まっていると免疫力が低下し、身体全体が疲れやすく、足も含めて脂肪代謝が悪くなってしまいます。
また、睡眠不足や栄養バランスの悪い生活が影響を及ぼすことも少なくありません。適度な運動や休養を取り、身体を休めることで免疫力を上げることが大切です。
足の臭いが出てしまいがちな習慣は?対策のための知識
足の臭いには、靴や靴下の選び方や履き方も関係していることがあります。ここでは、足の臭いが出てしまいがちな生活習慣を解説します。
毎日同じ靴を履く
気に入った靴やブーツは、毎日履いてしまうという人もいるでしょう。しかし、靴は、履く時間が長いほど、雑菌が繁殖して臭いが強くなってしまうことがあります。
靴の中は、足の汗で湿気が溜まりやすい環境です。履く機会が多ければ、靴自体に臭いがついてしまいます。
蒸れやすい靴下や靴を履く
足の臭いには、靴下や靴の種類も関係があります。革靴やパンプス、長靴やブーツなど、湿気が溜まりやすい靴を履いていると雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。
さらに、ストッキングやタイツなどは靴下と違って汗を吸収しにくいため、足が蒸れやすく靴の中は高温多湿の状態になりがちです。
通気性の悪い靴や靴下は、汗や湿気の逃げ場がないため、足がジメジメと湿りやすく、雑菌の増殖を早めてしまうでしょう。
足が臭いときにまず行いたい対策!正しい足の洗い方
足の臭い対策には、まず洗って対策することをおすすめします。足を洗うときには、以下の4つのポイントを押さえましょう。
- 洗う前に足を温める
- 石鹸を使って洗う
- 足指の間に指を入れて丁寧に洗う
- 洗ったあとはしっかりと水分を拭き取る
それぞれのポイントを詳しく解説していきます。
洗う前に足を温める
足の臭い対策をするには、まず洗う前に足湯や入浴で足を温めましょう。足をお湯に浸けると、皮膚がやわらかくなって古い角質を落としやすくなります。
40℃程度の熱すぎないお湯で、時間は5分~10分程度にしましょう。長く浸かると皮膚がふやけて、洗ったときに傷ついてしまうことがあるためです。また、足湯や入浴は、血行がよくなり新陳代謝を高めるため、肌のターンオーバーを促す効果も期待できます。
石鹸を使って洗う
足の臭いを抑えるには、殺菌作用のある石鹸で洗うのがおすすめです。足専用の石けんも市販されていますが、洗浄力の強すぎない石けんを選ぶと良いでしょう。
足指の間に指を入れて丁寧に洗う
石鹸をよくを泡立てて、足全体をやさしく包み込むように手で洗いましょう。足を強く擦ると、皮膚に刺激を与えて、表面に傷をつけてしまいます。なお、タオルで洗うときは、ナイロン製ではなくガーゼや綿など柔らかい素材を使ったほうが皮膚を傷めません。
指と指の間も、1本ずつ洗いましょう。余裕があれば、足用のブラシなどで爪と皮膚の間も洗ってください。足指を自分の指で触ると、足の状態をよく観察することもできます。
洗い終わったあとは、指の間、爪の周りもしっかり泡を流していきましょう。流し残しがあると臭いの元になる恐れがあります。
洗ったあとはしっかりと水分を拭き取る
足を洗い終わったあとは、柔らかいタオルやガーゼでしっかりと水分を拭き取りましょう。水分が残っていると雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。足指の間や爪の周りに水分が残りやすいため、意識しながらやさしく包み込むように拭き取るのがポイントです。
また、バスマットも濡れたままだと雑菌が繁殖しやすいため、こまめに洗ってしっかり乾燥させておくことをおすすめします。
足の臭いを抑える3つの対策方法
足の臭いには、靴の履き方や爪の切り方、靴下選びなどの生活習慣も関係しています。ここでは、足の臭いを抑える以下3つの対策方法を紹介していきます。
- 同じ靴を履き続けない
- 足の爪をケアする
- 靴下を見直す
同じ靴を履き続けない
足の臭いを抑えるには、同じ靴を連続で履かないようにしましょう。できれば1日履いたら1~2日ほど靴を休ませてみてください。また、靴を脱いだらすぐに収納棚にしまうのではなく、まず靴のなかの湿気を取り除くために乾燥させましょう。
靴の収納は、ラック型など、通気性の高いものがおすすめです。お気に入りの靴は、毎日履きたくなるかもしれませんが、2、3足準備して、ローテーションさせるのがおすすめです。複数の靴を交互に履くことで、靴も長持ちするでしょう。
足の爪をケアする
足の臭いを抑えるには、足の爪にも気を配りましょう。爪が長いと、爪と指の境目に、汗や汚れ、古くなった角質が蓄積しやすくなってしまいます。
また、爪を切るときには指先と同じくらい残すようにし、深爪には注意しましょう。爪が硬い状態で切ると、負荷がかかりすぎて爪が割れたり、手元が滑って切り過ぎたりする可能性があります。
お湯に浸かる、爪用のオイルやハンドクリームを塗るなどすると、爪がやわらかくなって切りやすくなるでしょう。足の爪を切る頻度は、月に1度ほどのタイミングが目安です。
靴下を見直す
足の臭いが気になるときは、靴下を見直してみてはいかがでしょうか。通気性がよく、汗を吸収しやすい靴下を選ぶと、足の臭いを抑える効果が期待できます。
5本指ソックスは足指が1本1本袋に包まれているため、汗を吸収しやすい形状をしています。さらに、吸湿性の高い綿などの素材を使った靴下を選ぶとよいでしょう。
抗菌防臭加工や消臭加工を施した靴下を選ぶのもひとつです。靴下を着用したらその都度洗濯し、しっかり乾燥させることも忘れずに行いましょう。
注意したいのは、靴を素足で履かないことです。素足で履くと、足にかいた汗がそのまま靴に付着してしまいますし、靴の中は高温多湿の状態に。特に、スニーカーや革靴などは、靴下を履いて着用しましょう。
まとめ
足の臭いは、足に溜まった皮脂や雑菌などが原因で強くなることがあります。足の臭い対策には、一日に一回、しっかりと足を洗うことが基本です。
靴下のなかでは、ケアソク〈ととのえる〉のインナー5本指構造は、汗が溜まりやすい足指と足指の間に仕切りとしての生地があるため、吸湿・放湿に役立つと言えます。本記事で紹介したケア方法とともに、ぜひお試しください。
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記事監修
北澤 友子(きたざわ ともこ)
理学療法士
保健学修士
シックネイルケアセラピスト
新潟医療福祉大学大学院修了後、同大学の非常勤講師を担当しながら、リハビリの臨床現場をメインに活躍中。足・靴下・歩行に関する研究を学会にて多数発表。介護予防・健康増進など自治体の健康事業にも携わる。
【学術論文、研究発表】
前足部内外面に滑り止めを有した靴下が歩行時のクリアランスに及ぼす影響,"北澤 友子(新潟医療福祉大学 大学院医療福祉学研究科), 阿部 薫, 伊藤 菜記",靴の医学(0915-5015)31巻1号 Page83(2017.08),会議録
転倒防止と屋内移動効率の向上を目指した滑り止め構造を有する靴下の開発,"北澤 友子(らぽーる新潟ゆきよしクリニック), 阿部 薫, 笹本 嘉朝, 後藤 可奈子, 中林 功一, 中林 知宏, 亀山 貴司",The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine(1881-3526)JARM2016 Page I397(2016.06),会議録
ほか
著者: 株式会社 山忠