オンラインショップ ケアソク(CARE:SOKU)

2018-08

【足のプロ紹介】おしゃれが元気のヒケツ!「アルファ美輝 札幌本店」

『ケアソク』ではお客様からのお声を商品開発や改良につなげるため、『ケアソク』をお取り扱いいただいている靴屋さんなどを訪問してお話を伺っています。

初回は札幌市内に本店を置く「アルファ美輝 札幌本店」様。社長の中林がお邪魔しました。

代表の木田さんとは、京都で開催された「IVO日本整形靴技術協会」にて『ケアソク』のブースでお会いしたことがはじまりです。会場で『ととのえる』というネーミングに「びびっときた」とおっしゃる木田さん。その理由とは……?

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「アルファ美輝」代表の木田様と山忠社長の中林

北海道内で唯一の「マスターシューフィッター」である代表の木田倫子さんをはじめ、複数のシューフィッター、専属の靴の調整師と修理の職人、義肢装具士……あらゆる足の資格を持ったスタッフが活躍しているお店です。

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1988年創業以来、足の駆け込み寺として道内で愛される「アルファ美輝 札幌本店」。

「アルファ美輝」では「血液の循環をよくする靴」の提供をとおして、その方にもっともふさわしい足の環境を提案するために、商品選びを徹底しています。そのポイントは、

・エビデンス(科学的根拠)があること
・医師が認めていること
・オススメする前にまず自分で人体実験
・足の健康の予防、維持に役立つもの

他の靴屋さんと違うところは?と聞いたところ、スタッフの小林さんから「たくさんあるのですが絞りますね」と3つお答えいただきました。

1. とにかくお客様のお悩みをしっかりとお聞きする!
2. 靴のあらゆる加工が店内でできる!
3. 機能性とおしゃれ感が両立した提案ができる!

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シューフィッティングの様子。足の形、状態を見ながら丁寧に調整していきます。

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靴の調整から修理まで、靴のあらゆることが店内で完結しています。

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機能だけが優れていてもダメ。はきたくなるデザインを選べることも大事です。

また現在は医療や行政とも連携しながら「歩ける足づくり」で社会貢献にも力を注いでいらっしゃいます。

あたたかい笑顔でとてもおだやかな印象の木田代表、どこにそれほどのパワーが隠れているのかお話を伺いました。

正しい靴でトラブルが改善!

――― 木田さんがそもそも靴の世界に入ったきっかけは何でしょう?

30年前、ビルケンシュトックに勤務してシューフィッターの資格を取りました。その時、医学に基づく靴と足の話にカルチャーショックを受けました。それは「正しい靴を履けば血液の循環がよくなる」ということでした。また正しい靴を履けば「靴の中で指がピアノを弾く」という言葉にびっくりしました。

――― 足の指でピアノを弾くんですか?

ほんとうに弾くのではありませんよ(笑)。当時の私はすごい冷え症のうえにウオノメで足が痛い状態でした。履いている靴といえば二等辺三角形のパンプスばかり。足が縮こまって、靴の中でピアノを弾くように指を動かせるなんて想像もできないことでした。

――― なるほど。

足が足の働きをしなければ、足→膝→腰→背中→首……に代償がいってしまう。だから、「正しい足づくり」が基本中の基本ということを知ってしまいました。

そして私自身、正しい靴を履き始めたら冷え症をはじめ足のトラブルが改善していったのです。なんて合理的なんだろうと思いましたね。これが靴の世界に入った動機です。

「アルファ美輝」店名に込められた想い

――― いちばん感動したお客様のエピソードを教えてください。

その光景ははっきり覚えていますよ。あるセミナーにリウマチのご婦人が杖をついて、ご主人に付き添われていらしたんです。その方がご自身にふさわしい靴に出会ったとき。

来たときとは違うスムースな動き。

杖を使わずに歩いて、クルッと振り向いたときの笑顔。

とっても素敵でまさに笑顔が輝いて見えたのです。一足の靴が人生を変えるといいますか、それを目の当たりにした瞬間でした。

「自分の足に合う靴を履いたら、美しく輝ける」その時の感動をそのまま店名にしたのです。足に悩みのあるお客様が幸せに帰っていただけるように、もっともっと勉強をしてお客様に正しい情報をお伝えしていきます。

――― 納得しました。だからこんなにたくさんの資格をお持ちなのですね。木田さんだけでなくスタッフのみなさんも。義肢装具士までいらっしゃる。

これはお客様の悩みをなんとか解決したいという思いから自然と増えていったのです。ここに来たらさまざまな足のトラブルが解決する、そのお手伝いができるように。

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ここに掲示されている以外にもたくさんの資格が。

北海道を足から元気に!

――― 「アルファ美輝」が大切にしていることは。

やはりお客様の幸せでしょうね。お客様は悩んでいるのです。悩んで悩んで、どうしようって来られるんです。そして自分に合う靴が見つかったとき「これで安心して歩ける」って言っていただきたい。歩けなくなったときの精神的な落ち込みはすごいです。逆に歩けない方が歩けた時の喜びもすごい。足を靴下でととのえ、ご自分に合う靴を履けば立てるんですから。だって歩けない原因が病気ではない場合が多いのです。

それにそもそも足に悩みがあってもどこに行ったらわからない方がたくさんいます。靴を変えるという発想もない。足がとても大切ということが常識として浸透していくように活動を続けます。北海道を足から元気にしたいのです。

『ケアソク ととのえる』を見た時、その想いにまさにリンクする!と感じたのです。同じ想いが込められた靴下だと思いました。

――― 「アルファ美輝」にたどり着いた方は幸せですね。

私たちはお客様の足を本来のかたちに戻すお手伝いをしているだけなんですよ。足はその人に合った大きさで生まれてきます。それなのに大部分の人がいつの間にか縮こまって、足の機能を使わずに接地面積を少なくしています。フラフラするから歩きたくない。血行も悪くなるし姿勢も悪くなる。どうしたらいいかわからない……今後もそんな方たちをお救いしていきたいです。

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アルファ美輝 本店(アルファミキ)

住所:札幌市中央区北1条西23丁目1-28 リラハイツ表参道1F
TEL:0120-841-928
URL:http://www.alphamiki.co.jp/


編集スタッフ:高木



山忠の本気度。「足の研究会」やってます!

あなたの足はどんな足ですか?

どの指が一番長い?
タコはある?
かかとはきれい?
爪を切ったのいつだっけ……?

すぐに思い浮かべることはできますか?

たとえば顔だったら?毎朝、鏡でお肌の状態をじっくり観察したりして。

シミは増えたらイヤだけど生活には支障ない。でももし歩けなくなったら今のあたりまえの生活が激変するでしょう。

そんな大切な部分なのに、痛みや不快感がなければ気にすることがないのが「足」だと思うのです。

「ケアソクをつくる人々」の足はカンペキなのか?

そんな山忠の社員はさぞかしみんな足がピカピカなのよねと思われるでしょう。

しかし社員数名の足底圧を測ったところ、まさか!全員の足指がちゃんと地面についていないことが判明。ほかにも外反母趾、扁平足にかかとの荒れ、ひざの痛み、冷え症……さまざまな足の悩みを抱えている社員のなんと多いことか。「足から健康に」をうたっている会社なのに。

このままではマズイ!ということで、社内で「足の研究会」が始まりました。

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専門的な内容にも必死でついていきます。

なんと、足のプロによるレクチャーつき!講師で理学療法士でもある北澤友子さんは、新潟医療福祉大学大学院で足を研究している専門家なのです。なんとも贅沢な研究会!

正直、足の骨や筋肉の構造はムズカシイ。しかしおかげさまでイヤでも足を意識する毎日に。自然と足のありがたみも感じます。研究会風景やそこで学んだ足のことなどは今後「足と靴下の豆知識」で紹介していきますね。

とにかく山忠は、足に本気!

今まで気にしていなかった「足を意識する」。
すべてはそこからです。

(スタッフ 高木)


自称「健康足」が実はボロボロ!? 足の健康状態を「見える化」する装置とは?

みなさま、はじめまして。私は新入社員の片桐です。今年の春からケアソクを生んだ靴下メーカー「山忠」に入社しました!

さて、突然ですが、みなさんは自分の"足"に自信がありますか?


私はあります!

だって外反母趾でもないし、特別痛みがあるわけでも、タコやウオノメができるわけでもないですもん。私の足は健康な足のはずです。でもそんな、特に足に悩みのない私に社長がこう言ったんですよ、

「片桐は扁平足なんじゃない?」

そんなこと急に言われたら、誰だって「!?」ってなりますよね?今までそんなこと意識したこともないし、誰かに言われたのも初めてでした。でも、社長にそう自信に満ちた顔で言われるとなんだか不安に……。そしてその場で言い返せなかった私が、なぜだかちょっと悔しい……!

ここは先輩から話に聞いていたアレでアレを測って、客観的なデータで証明してみせようじゃないですか。

社内で噂のアレに乗ってみた。

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じゃーん。秘密兵器「footscan」。足底圧(そくていあつ)の分布を測れる装置なのです!今回これに乗って自分の足の状態を測ってみました!

弊社、靴下メーカーなのになぜかこんな機械があるんです。足底圧(そくていあつ)計測器。見た目はひとことで言ったら、スタイリッシュな板!もっと体重計のようなものを想像していたのですが、かっこいいしおしゃれ。先輩曰く、この薄い板の上に乗ると、足の抱える問題が一目瞭然にわかるんだそうです。

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早速のってみました。(う~んなにかが暴かれる予感……!)

測定はほんの一瞬で終わりです。こんな数秒でわかるものなんでしょうか?

さて、気になる結果は?

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これが足底圧!!圧力が高い(=負荷がかかっている)ほうが黄~赤になります。

足裏の形がくっきり現れました!で、これをどう読み解くかというと……?

実は「山忠」にはなぜかこの図を解読できる人がいるんです。早速データを「社内の足の専門家」の異名をもつ上司、亀山にみてもらいました!

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「……左足の指が映ってないから、浮き指だね。歩くとき足の指を使って歩いてないでしょ。浮き指だと、指が地面についてないわけだから安定感が悪くなる。踏ん張りがきかなくなるから転びやすくなるね」

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「右足の中足骨(ちゅうそくこつ)の部分も気になるね。タコとか、皮膚が固くなってるとかない?ない?ん~じゃあこれからできるね。そこ靴下に穴開くよ。」

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「左の前が軽くて右の後ろが重いのか……。まっすぐ立ってる状態でも腰が引けてるのかな~ちょっとこれだけじゃわからないけど、体がねじれている可能性もあるなあ」


……ボロボロじゃないですか(泣)!!

え、あの、扁平足はどうですか?

「(足の骨に触って)あ~内側の縦アーチが落ちてるね。今はまだ扁平足とまではいかないけど放って置いたら……まぁなる、かもね」

マジか!
社長の「片桐は扁平足発言」はあたらずといえども遠からずってことですかい!!

でも……!扁平足のなにが悪いんですか?

「扁平足になると関節にダイレクトに衝撃がいくから、膝や腰が痛くなるね。ちょっと歩いただけでも疲れやすくなるよ。片桐は自覚症状がない、というか……もしかしたらこういうものだと思って気づかないだけかもね。例えば旅行の時とか、いっぱい歩くと足がくたくたでしょ?」

「歩いたら疲れるのが当たり前って思ってない?」
 
!!!!!

「うん。自覚症状あるじゃない」

……足になんの悩みもないと思ってましたが、足底圧計にのってみたら、実は自分で気づいてなかっただけで、体はしっかりサインをだしていたみたいです。

うう~ん。
足底圧、おくぶかし。
亀山先輩、おそるべし……!(ほんとに靴下メーカーの人?!)


今回初めて足底圧を測ってみて、自分の足がどんな足なのかデータとしてみることができとても面白かったです(ショックなところもありましたが……)。

ケアソクは時折イベント等に出店し、「足底圧計測会」を開催しています。理学療法士等の足の専門家がデータを解説し、歩き方のクセや姿勢についてアドバイスしてくださいます。自分の足の状態を知れるチャンスです!
みなさんもぜひ機会があれば足底圧を測りにいらしてくださいね。

(スタッフ 片桐)


「靴下の穴」が教えてくれたこと。

はじめまして、スタッフの高木です。

私は、ケアソクを作っている山忠に入社してまだ1年半。しかし、その前が長い。山忠のロングセラー商品『足うら美人』のヘビーユーザーとして、もう20年は経っているのです。

そんなに長年愛用していた『足うら美人』ですが、1つだけ気になることがありました。

なにしろ、すぐに穴があく。

秋冬のワンシーズンが終わるころには、決まって指の付け根あたりに穴があくのです。しかも両方。

最初は「三足千円じゃないんだから……」とイライラ半分、しかしだんだん慣れてくるからこわい。「ワンシーズンの消耗品と思ってこまめに買い替えるしかないかー」と毎年新調してくれる、なんともありがたいお客さんになっていたのです。

1-1.穴のあいた足うら美人
必ず、ここに穴があいていました。(足うら美人は二重編み構造のため、内側の布が見えています)

ついに来た! リベンジのチャンス

そしてある日、なんとあの山忠へ会社訪問するご縁が。"今日はついでにクレームを言ってやろうじゃないの!"と、意気揚々「必ず穴のあく靴下」を持参したのです。ところが……

ケアソク担当の亀山さん、靴下を見た瞬間に一言、

「穴のあくとこにタコがあるんじゃないの?」

あれよあれよという間に足底圧計測機に乗せられ、数分後には私の足がデータ化。

「横アーチが落ちて、開帳足(かいちょうそく)気味。足のクッション機能がなくなって、歩くとそこが当たるからタコになる。床との摩擦も大きくなるから、穴があきやすい。まずは自分の足をなんとかしないとね!」
と、プロのマシンガンコメント。

高木 足底圧データ
高木 胼胝写真
確かに足裏に圧がかかっている部分とタコの場所が一致しています……。

わたし、これでもリフレクソロジストをやっていたこともあって、ちょっとは足に自信ありだったのに「玉砕」ってこういうときに使うんでしょうね。かくして、穴のあいた靴下とケアソクの『ととのえる』を持ち帰ることになりました。

「靴下の穴」が、実は足の不調を教えてくれていたのです。

こうなると穴がかわいくなるじゃないですか。その後山忠への入社を決めた私がいま思い描くのは、「ダーニング」を覚えて靴下のお直しでもしてみたいな~ということ。

注:「ダーニング」とは擦り切れや穴を色毛糸で補修する針仕事のひとつです。

ちなみに、亀山さんによって暴かれた私のタコは今ではすっかりなくなりました!!

……と言いたいところですが、実はまだあります。

長年コンクリートジャングルで酷使した足、落ちたアーチはそう簡単には戻らないようです。でもタコの原因がはっきりしたので『ととのえる』を履きつつ、足指の運動をしつつ、アーチの回復に努めております。

果たして私のタコがなくなる日が来るのか!?

このブログでいい報告ができるよう地道にがんばります。


編集スタッフ:高木