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寝るときに靴下は履かない?履く?快適に寝るためのヒント

寝るときに靴下は履かない?履く?快適に寝るためのヒント

「寝るときに靴下は履かないほうが健康にいい」と耳にしたことはあるけれど、「靴下を履かないと足が寒くて眠れない」という人もいると思います。

快適に眠るために靴下を手放せないという人がいる一方で、就寝時に靴下を履くとかえって体を冷やすと言う人もいます。いろいろな説があり、迷う人も多いはず。

そこで今回は、寝るときに靴下は履かないほうがいいのか、その理由はなぜかを紹介します。加えて、冷え性を緩和する方法も解説します。


寝るときに靴下を履かないほうがいい?健康に過ごすためには

寝るときに靴下を履かないほうがいい?健康に過ごすためには

寝るときに靴下を履くか履かないかを判断するために、まずは人が眠りにつくまでの過程をみていきます。
そこから、就寝時に靴下を履くメリットとデメリットを解説しましょう。

睡眠のメカニズム

私たち人間の睡眠と大きな関わりがあるのは、体の内部の体温である「深部体温」です。人間の体には、眠りにつくときに深部体温を下げ、脳と体をしっかり休息させる仕組みがあります。

そして、熱を逃がすのに重要な働きをしているのは、手足です。寝る前には手足から放熱して、体は眠りにつく準備をしていきます。
赤ちゃんが眠るときに手足がポカポカと温かくなるのは眠たいサインと言われますが、これは手足から熱を逃がして深部体温を下げているためです。

そのとき、体の表面が冷えていると血管が収縮してうまく熱が放出されません。ヒヤッとするような冷たい布団にもぐりこむと手足の毛細血管が縮まってしまい、放熱効果が低くなるのです。

そこで、体を温めてから寝ると眠りに入るまでの時間が短くなり、深い眠りを得やすくなります。体を温めると、毛細血管が拡張し手足の表面からの放熱量が増え、体の深部体温が低下しやすくなるためです。

つまり、眠りにつくまでは手足を温め、寝ている間は手足から放熱できる状態にしておくと深い眠りが得られます。

靴下を履かないメリット

では、寝るときに靴下を履かないほうがいいという理由を詳しく知るために、靴下を履かないメリットを紹介します。以下の3つが代表的です。

  • 蒸れを感じないため心地よさを感じる
  • 足指が自由に動かせるので血液循環が良くなる
  • 足からの放熱がスムーズに行われる

一つずつ解説します。

蒸れを感じず心地よい

まず、靴下を履かないで寝ると、蒸れを感じず不快感がありません。春でも冬でも季節にかかわらず、人は寝ている間にも汗をかきます。特に足の裏は汗をかきやすい場所です。
睡眠中に靴下を履いていると、寝ている間にかいた汗が冷え、体温も冷えてしまいます(汗冷え)。また、蒸れが不快で起きてしまう人もいるかもしれません。

足指が自由に動かせるので血液循環が良くなる

次のメリットは、足指が自由に動かせるので血液循環が良くなる点です。
就寝中は、靴下を履かないほうが足の動きがスムーズになります。また、締め付けられることのないほうが、血液の巡りにも良さそうです。

足からの放熱がスムーズに行われる

睡眠のメカニズムでも説明したように、眠っている間は、靴下を履かないほうが足からの放熱がスムーズに行われ、深部体温が下がりやすくなります。

前述した通り、質の良い睡眠を得るためには靴下を履かないほうが良いでしょう。

靴下を履くメリット

では、靴下を履くメリットはあるのでしょうか。
代表的なものに以下の2つがあります。

  • 表面温度が上がるため寝付きが良くなる
  • 保湿効果のある靴下を履けば寝てるうちにかかとケアができる

詳しく解説していきます。

表面温度が上がるため寝付きが良くなる

靴下を履いて寝ることで、足の表面温度が上がり寝付きが良くなる傾向があります。
特に冷えに悩む人の場合、入眠までは靴下を履いて保温しないと体の表面温度が上がらないため、眠りにつきづらくなります。「布団に入っても足が冷たくて眠れない」という感覚を知っている人は多いはずです。

冷え性の人は、寝る前に靴下で足を温めたほうが眠りにつきやすくなります。

保湿効果のある靴下を履けば寝てるうちにかかとケアができる

心臓から一番遠く体の末端にある足には血液が行き届きにくいこともあり、足は乾燥しやすい箇所と言えます。そこで、保湿効果のある靴下を履けば、寝てるうちにかかとケアができます。

また、保湿効果のない靴下の場合は、靴下を履く前にかかとをケアするクリームやオイルを塗れば、保湿剤で布団が汚れる心配がありません。


靴下は履かないほうが健康?原因となる冷えについて

靴下は履かないほうが健康?原因となる冷えについて

これまで寝るときに靴下を履くのか履かないのかをみてきました。けれど、そもそも靴下を履きたくなる根本的な原因は冷えです。
そこでここでは、冷えの特徴と改善のための入浴法・マッサージ法を紹介します。

冷え性と履くメリット

ところで、「冷え性(冷え症)」とはよく聞く言葉ですが、実は医学的にはこういう病名はなく、あくまで「冷えていると自覚している状態」。そのために治療対象になりにくいようです。
とはいえ、冷えを放置していると血の巡りが悪くなり、身体にさまざまな影響が出ることは実感できます。

※「冷え」と深部体温が35℃以下になる「低体温症」とは区別します。

血行が悪くなると、体は重要な臓器のある胴体や脳に血液を流そうとして、どうしても手足が後回しになります。手足が、心臓から一番遠い場所に位置しているのも関係しています。

しかし、冷えるからといって手足だけを温めても、付け焼刃の対策になってしまいます。冷え性をよくするには、全身の冷えを改善することが大切です。体の内側と外側から、体を温める生活習慣を取り入れましょう。

冷え性対策におすすめの入浴法

冷え性を改善するために、まずはお風呂の入り方を変えてみませんか。毎日の入浴法を見直して、体を温めるしくみを作りましょう。

【冷え性を改善する入浴法】

  • 38〜40℃のぬるめのお湯に15〜20分ゆったりとつかる
  • 就寝の1〜2時間前にはお風呂に入る

入浴は、血行を促進させ体の中心部から体温を上げるのに効果的です。

ここで注意したいのは、お湯の温度を上げすぎないことです。42℃以上の熱いお湯では、血圧や心拍数が上がり、激しい運動をしたときと同じような体の状態を作ってしまいます。体の表面温度は上がりますが、中心部までは温まりにくいのです。

体の中心部を温める入浴法で、冷え性による眠りづらさを解消しましょう。
そして、入浴後は早めに靴下を履き、保温することを忘れずに。

冷え性の改善におすすめのマッサージ

入浴の後は、温まった体を維持するために足のマッサージをするのもおすすめです。足やふくらはぎをほぐすと、血行が良くなりますよ。

冷え性の改善に効果的な足裏マッサージ法を紹介します。

【足裏マッサージ】

  1. 座った状態で、左右どちらかの足をもう一方の足の太ももに置く
  2. 握りこぶしを作り、土踏まずの真ん中から拳の第二関節を使ってこする
  3. かかとは強めに指圧をして、足の指を一本ずつほぐす

簡単にできる方法ですから、ぜひ試してみてください。
マッサージの後に靴下を履いて保温すると、足元のポカポカが長続きします。


寝る前に履く靴下を選ぶポイント

寝る前に履く靴下を選ぶポイント

では、冷え性の人がスムーズに眠りにつけるように、お風呂上りから寝る前までにはどんな靴下を選べば良いでしょうか。
ポイントは靴下の素材と形です。ここでは、靴下選びのコツを紹介します。

靴下素材のおすすめ

まずは、靴下の素材は綿・シルク・ウールといった自然素材を選びましょう。吸湿性・放湿性に優れる素材選びがポイントです。
サラッと快適な感覚が味わえますし、汗を吸って水分を逃すため蒸れにくいです。

足を締め付けない靴下を選ぶ

入眠前の靴下は、足を締め付けないものがおすすめです。ルーズソックスのような、口元のゴムが緩い靴下を選びましょう。

逆に締めつけのきつい靴下を履いてしまうと、圧迫されて血流が悪くなり、人によってはかえって足が冷えてしまうことも考えられます。

寝る前に履くための靴下を使ってみるのも方法の一つです。ワンサイズ大きめの靴下もいいかもしれません。

指が動かしやすい靴下を選ぶ

足指が動かしやすい5本指ソックス・レッグウォーマー・指先が出ているタイプの靴下がおすすめです。

5本指ソックスは、足指の間の汗も効率良く吸収し、汗による冷えを予防します。

また、指先が出ているレッグウォーマーは足首とふくらはぎを温めます。冷えに関するツボが集まる足首と、第二の心臓とも呼ばれるふくらはぎを温めることで足の冷えを防ぎ、眠りにつきやすくなるでしょう。


まとめ

まとめ

基本的に、就寝中には靴下は履かないことをおすすめします。人は、手足から放熱し深部体温を下げることで、深い眠りを得られるからです。

けれど、足が冷たくて寝付けないという人は、お風呂上がりから寝る前まで足を温める靴下を履きましょう。就寝時の冷えが気になる場合は、レッグウォーマーをおすすめします。

また、手足が冷たい根本的な原因である冷え性を改善するために、就寝前にはゆったりと入浴して、足裏マッサージを続けてみてください。

寝る前に履く靴下は、足を締め付けないタイプの靴下がおすすめです。ルームソックスにはさまざまな種類が発売されているため、自分にあった靴下を選んでみましょう。

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記事監修:理学療法士 北澤友子