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ケアソクを続けることで足指はどう変わる? 学会で発表された研究結果から見えてきたこと

ケアソクを続けることで足指はどう変わる? 学会で発表された研究結果から見えてきたこと

足指をしっかり使って歩くことは、歩行の安定や歩行速度にも関わる大切な要素です。
海外の先行研究では、歩行速度が速い人は、筋力、バランス、心肺機能、認知機能、活動量などが総合的に良く、その結果、歩行速度が高齢者の生存率や余命と関連することが報告されています。*1

そして国内では、「機能性靴下を継続して着用することで、足指が使いやすい状態に近づき、歩行機能の維持・向上、ひいては健康寿命の延伸に役立つのではないか」という仮説のもと、1年間の着用前後で足指の接地状態などを確認した研究結果が、今年初めのフットケアに関する学会で発表されました。*2

今回の研究対象は、成人男女79名。平均年齢は65.2歳です。
2021年から2022年の1年間、機能性靴下を継続して着用していただきました。*3

*1:【参考文献】 Studenski S, Perera S, Patel K, et al. Gait speed and survival in older adults. JAMA. 2011;305(1):50-58. doi:10.1001/jama.2010.1923

*2:2026年2月28日に開催された「第6回 日本フットケア・足病医学会」での発表。
「機能性靴下使用による浮指の改善 -前向き研究-」
山下和彦、山下知子

*3:この研究には、実験用の機能性靴下としてケアソクを提供しました。文中の「機能性靴下」とはケアソク〈ととのえる ベーシック〉を指しています。


機能性靴下の着用で確認された即時的効果

今回の研究で特に注目したいのは、足指の接地面積です。
足指の接地面積とは、立った時に足の指がどれくらい地面についているかを示すもので、歩行時の安定性に関わる大切なポイントと考えられています。

まず、研究前の計測では、機能性靴下を履いた状態で、裸足に比べると平均で1.3倍の接地面積が確認されました。即時的な効果として、足指がより地面につきやすくなる傾向が見られました。

機能性靴下の着用で確認された即時的効果


ケアソクの継続で、未来の足が変わる!?

さらに重要なのは、1年間の着用後、靴下を脱いだ裸足の状態でも、足指の接地面積が着用前よりも平均で1.2倍向上していたことです。

つまり、履いている時だけ一時的に足指がつきやすくなるのではなく、継続して履くことで、裸足の状態でも足指が自然に接地しやすくなる可能性が示されました。

ケアソクの継続で、未来の足が変わる!?

ケアソクご愛用者のなかには、ほぼ毎日履いている方も多くいらっしゃいます。今回の研究結果は、そうした日々の積み重ねに意味があることを、データの面から示してくれるものでした。
ケアソクの継続使用は、足指を使う感覚を育てていくことにもつながるのかもしれません。

ケアソクの継続で、未来の足が変わる!?


足元の変化が、健康寿命にもつながる可能性

今回の研究では、足指の接地面積の変化に加えて、医療費の変化についても確認されています。

機能性靴下を着用した方(フットウェア群)と、年齢や性別、過去の医療費、背景疾患などの条件が近い方(対照群)を比較したところ、機能性靴下を着用した方では、医療費の増加が抑えられる傾向が見られました。

特に75歳以上の後期高齢者の場合、一般的には年齢とともに医療費が増えやすい傾向があります。ですが今回の比較を見ると、対照群の医療費が増加していた一方で、フットウェア群では医療費が減少する傾向が確認されました。

フットウェアの着用による医療費の変化

フットウェアの着用による医療費の変化
※グラフの数字は医療費の点数。削減した医療費は円に換算。参加者の平均/一人当たり/年間です。
※-----線はフットウェア群が機能性靴下を履いていなかったと仮定したときの医療費の予測です。

もちろん、医療費の変化は靴下だけで決まるものではありません。日々の歩行習慣や生活習慣、もともとの健康意識など、さまざまな要因が関わると考えられます。

そのうえで今回の結果は、足元を整えながら、無理のない範囲で日常的に歩くことが、健やかな毎日を支える一つのきっかけになる可能性を示すものといえます。


足元の小さな習慣が、これからの歩みを支える

足が健康であれば、自分の足で好きな場所へ出かけることができます。
けれども現代の生活では、靴の中で足指が縮こまって十分に使えていなかったり、気づかないうちに足指が浮いてしまっていたりするケースが少なくありません。
それは、足の疲れやすさや歩行の不安定さ、足のトラブルにつながることがあるのです。
だからこそ、毎日の生活の中で、足指を自然に使える状態をつくっていくことが大切と考えます。

今回の研究結果は、ケアソクは履いている時だけでなく、足そのものの使い方にも関わっている可能性を示してくれました。
これからもケアソクでは、足の専門家とともに研究を重ねながら、足元から健やかな毎日を支えるものづくりを続けていきます。

※本記事は、学会で発表された研究結果をもとに、ポイントをまとめたものです。なお、本研究については現在、学術誌への論文掲載に向けて投稿中です。

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記事監修

山下和彦

山下 和彦(やました かずひこ)

千葉工業大学 情報変革科学部 高度応用情報科学科 教授
博士(工学)
ライフサポート学会 理事
日本早期認知症学会 理事

東京大学 先端科学技術研究センター、東京医療保健大学 医療保健学部 教授、大阪大学大学院 医学系研究科 特任教授を経て現職。
専門分野は医用生体工学、高齢者福祉工学、発達工学、医療情報学、特に身体機能計測を用いた高齢者の転倒予防やフットケアおよび子どもの身体発達支援技術の開発、RFID技術を用いた患者安全の技術開発など。

2016年~ 厚生労働省特定保健指導の効果的な実施方法の検証のためのWG 委員
2013年~ 埼玉県志木市健康づくり市民推進協議会 会長
厚生労働省 介護予防市町村モデル事業(フットケア)委員 等を歴任

【学術論文】

子どもの足部骨格と評価技術 山下 和彦 バイオメカニズム学会誌 48(4) 189-195 2024年11月
Predictors of flatfoot in 11–12-year olds: a longitudinal cohort study Tomoko Yamashita, Mitsuru Sato, Shingo Ata, Kazuhiko Yamashita BioMedical Engineering OnLine 23(83) 1-10 2024年8月
The Effects of an 18-Month Walking Habit Intervention on Reducing the Medical Costs of Diabetes, Hypertension, and Hyperlipidemia - A prospective study Kazuhiko Yamashita, Tomoko Yamashita, Mitsuru Sato, Masahiro Inoue, Yoshimasa Takase Advanced Biomedical Engineering 9 117-126 2020年7月
ほか

【メディア出演】

フジテレビ「情報プレゼンター とくダネ!」
NHK「ためしてガッテン」
NHK「所さん!大変ですよ」
など