「履くなり歩けるようになったの」巻き爪の痛みから、歩ける喜びへ

「ケアソクを履くなり、歩けるようになったのよ」
山忠のファクトリーショップへ足の計測に訪れた黒岩秩子(ちづこ)さんは、お店に入るとすぐ、元気にそう話してくださいました。
黒岩さんは、長年、巻き爪による足の痛みに悩まされていたそうです。一時は、足を床につけることさえつらいほどだったといいます。
そんな黒岩さんがケアソクを知り、初めて履いたときに感じた変化とは?
今回は、黒岩さんにこれまでの足のお悩みや、ケアソクを履き始めてからの変化について伺いました。
10年ほど前から気になっていた巻き爪

黒岩さんが巻き爪に気づいたのは、今から10年ほど前のことでした。
爪が少しずつ巻き込むようになり、次第に痛みを感じるようになったそうです。
最近になって皮膚科を受診しましたが痛みはなかなか楽にならなかったといいます。加えて、爪自体は伸びるけれど「怖くて自分では切れない」とも感じていたそうです。
おそるおそる履いてみると……
最初はお知り合いの紹介でケアソクを購入されたそうです。
商品が届いた後、同封されていたケアソクのマンガ「あしたの、足に。」を読み、まずはおそるおそる履いてみたそうです。
すると――。
「床に足をつけて、ちゃんと歩けたんです!」
それまで足をつくことさえつらかった黒岩さんにとって、大きな驚きだったといいます。
足底圧計測を通して見えたこと

この日は、黒岩さんの足の状態を詳しく知るため、足の計測を行いました。
計測結果を見ると、立っているときの荷重は、左足が約59%、右足が約41%。左足により多く体重をかけていることが分かりました。
黒岩さんは、3年ほど前に右足の距骨を骨折しています。現在は完治しているものの、無意識のうちに右足をかばうような立ち方や歩き方になっている可能性も考えられました。
左右どちらか一方の足に負担が偏ると、足の一部分に圧力が集中し、皮膚が硬くなったり、足のトラブルにつながったりすることがあります。
爪の健康と「足指を使うこと」

爪は、指先を守るだけでなく、歩くときに地面から受ける力を支える役割も担っています。
もともと足の爪には、内側に湾曲(彎曲)しようとする性質があります。通常は、歩行や立っているときに足指が床に接することで、地面から足指に力が加わり、爪の湾曲とのバランスが保たれています。しかし、足指が床から浮いていたり、指先に十分な力がかかりにくかったりすると、この力が爪に伝わりにくくなり、爪が内側に巻き込みやすくなる場合があります。
ケアソク〈ととのえる〉は、5本の足指をそれぞれ分け、指先を伸ばしやすくする構造になっています。また、かかとを安定させ、足指が地面に接地しやすい状態をサポートします。
黒岩さんの場合も、ケアソクを履くことで足指を使いやすくなり、歩くときに感じていた負担の軽減につながった可能性があります。
毎日の運動も、無理なく続けて

黒岩さんは、普段からかかとの上げ下げ運動や、片足立ちにも取り組んでいるそうです。
今回の計測では、足指を意識しながら行う、かかとの上げ下げ運動もご紹介しました。
まず、転倒しないように壁や机などに手を添え、ゆっくりかかとを上げます。下ろすときにはかかとが床に完全につく前にもう一度上げましょう。足指やふくらはぎの筋肉を意識して動かすことで、足元のバランスや筋力を保つことにもつながります。
大切なのは、痛みを我慢せず、できる範囲で少しずつ続けることです。
足の痛みを気にせず、行きたい場所へ
黒岩さんがケアソクを知る前、三鷹の森ジブリ美術館を訪れた時のことを話してくださいました。
「足が痛くて全体の5分の1くらいしか見られなかったと思います」
楽しみにしていた場所だったからこそ、足の痛みで思うように歩けなかったことが心残りになっていました。
それが、ケアソクを履くようになってから、黒岩さんは以前よりも歩くことを楽しめるようになったそうです。取材の中では、うれしそうにこんなお話も。
「今では5キロも歩けましたよ」
以前は、足が痛くて長い距離は歩けなかったという黒岩さん、今では歩いても以前のような痛みを感じることが少なくなったそうです。
足に痛みがあると、歩く距離だけでなく、出かけたいという気持ちまで小さくなってしまうことがあります。
「もう一度、ジブリ美術館に行きたいですね」
黒岩さんのその言葉からは、歩くことへの前向きな気持ちが伝わってきました。
(足の評価・アドバイス:蓮野敢氏)

店内で山忠スタッフと。後列左から2番目が黒岩さん。
※本記事は、ご本人の体験に基づく個人の感想です。商品の使用感や変化には個人差があり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。
※足や爪に強い痛み、腫れなどがある場合は、医療機関へご相談ください。
------------
今回、明るい笑顔でご自身の足の変化を語ってくださった黒岩さん。実はこれまで、教育や保育、福祉など、さまざまな分野で人々と向き合ってこられました。ご家族のなかでは7人の子どもと18人の孫をもつおばあちゃんでもあります。最後に黒岩さんの歩みをご紹介します。
【黒岩秩子さん プロフィール】
1940年生まれ。東京大学理学部数学科を卒業後、高校教員や保育者として勤務。1971年に新潟県南魚沼市へ移住し、町立保育園で長年保育に携わるほか、不登校の子どもたちの学びの場「大地塾」を主宰しました。参議院議員を経て、現在は社会福祉法人桐鈴会(とうれいかい)の理事長を務めています。
また、三鷹の森ジブリ美術館の館内には、絵本『ぐりとぐら』の絵を描いた「山脇百合子さんの仕事部屋」という展示があります。以前黒岩さんが『母の友』(福音館書店)に連載していた保育に関する記事に山脇さんの挿絵が使われていて、そのときの『母の友』が展示されていたそうです。
記事監修
蓮野 敢(はすの かん)
義肢装具士(Prosthetist and Orthotist)
新潟医療福祉大学 義肢装具自立支援学科 卒業
新潟医療福祉大学大学院 保健学専攻 義肢装具自立支援学分野 修了
博士(保健学)
株式会社 山忠 技術開発顧問
専門分野は生体医工学、医療福祉工学、生活支援工学、義肢装具学、保健学、リハビリテーション科学、繊維学.医療とモノを扱う義肢装具士の知見をもとに、機能を有した靴下開発をし、健康予防や治療効果についての研究を行っている。
新潟医療福祉大学 非常勤講師2022~2025年
【学術論文】
足底胼胝に対し減圧効果を有する治療用靴下とインソール併用による有用性の検討日本整形靴技術協会雑誌,8,37-40,2023
糖尿病患者の足底胼胝に対し減圧効果を有する治療用靴下の効果の検討,靴の医学,38(2), 72-76,2024
アーチ支持機能を有する靴下の開発と革靴着用時における足底圧への影響,日本整形靴技術協会雑誌,10,47-50,2025
【助成金事業】
Society5.0における共生社会を先導する次世代QOLサポーター育成プロジェクト: Next-Generation QOL Supporter Advancement Project (NQSAP):装具・整形靴技術を靴下に応用するFunctional Transfer Project(FTP) 2024年度採用
【会員学会】
日本靴医学会、日本整形靴技術協会、日本フットケア・足病医学会、日本義肢装具学会
著者
株式会社 山忠
公式サイト

