オンラインショップ ケアソク(CARE:SOKU)

トップアスリートの“足元”を計測。走りを支える足の重要性とは?

JFE計測会

ニューイヤー駅伝49回出場。JFEスチール競走部から届いた一本のメール

 

きっかけは、JFEスチール競走部の監督から届いた「ととのえるスポーツについて詳しく知りたい」という問い合わせでした。

JFEスチール競走部といえば、ニューイヤー駅伝に49回出場している伝統あるチーム。
監督の久保岡様から詳しくお話を伺うと、
「5本指靴下や足袋型の靴下は履いたことがあるけど、3本指構造が競技に対してどういう効果があるのか。なぜ履くだけでパフォーマンスアップにつながるのかを知りたい」とのこと。

ケアソクでは、チームのパフォーマンス向上に少しでも貢献できればと、足の計測会を提案。
トップアスリートたちは、どんな足をして、どんな足の悩みを抱えているのか?
〈ととのえる スポーツ〉を履いたときに、どんな反応が返ってくるだろう?

楽しみな気持ちと少しの緊張を感じながら、ケアソク共同開発者であり義肢装具士の蓮野氏とともに広島へ向かいました。

●JFEスチール競走部様のサイトはこちらです。
https://www.jfe-steel.co.jp/works/west/kyoso/index.html

足底圧測定で見えてきた、選手それぞれの足の特徴

計測会当日。まずは選手一人ひとりの足を確認し、足底圧測定を行いました。
事前にいただいたアンケートでは、選手それぞれがさまざまな足の悩みやトラブルを抱えていることが見えていました。

久保岡監督は、
「練習後にどれだけ身体を回復させられるかが大切。そのケアのために、選手自身も気づいていない足のクセもわかるのではと期待しています」
ともおっしゃっていました。

一人ひとりの足や骨格を観察していくと、重心の位置や接地のクセ、荷重のかかり方など、選手ごとに異なる特徴が見られました。そして足底圧計測のデータと合わせて足の状態と対策をアドバイス。
以下は、蓮野氏の感想です。

JFE計測会


―――選手の足は想像以上に過酷

足の健康な状態を理解している専門家の立場から、長距離陸上アスリートの足をチェックしました。長距離競技では、日々のトレーニングやレースを継続するうえで足のコンディションが極めて重要であり、競技力を支える土台そのものだといえます。

実際に選手の足を観察すると、胼胝(べんち)や爪の変形・損傷といったトラブルが多く見られ、その足が非常に過酷な環境にさらされていることがうかがえました。また、それらのトラブルは単なる足の問題ではなく、長距離競技という特有の運動様式が足に与える影響を反映しているように感じられました。

一般の方の足トラブルとは事情が大きく異なり、選手の足は競技に適応するために筋肉や機能が高度に発達しています。一方で、その「競技に特化した身体」であるがゆえに生じる弱点が存在し、その部分に足トラブルが現れているという印象を受けました。

JFE計測会
足底圧の画像は実際の足のトラブルの答え合わせになることも。

―――足を見れば、その選手の走り方が見えてくる

さらに、選手ごとに走行フォームや接地様式、身体の使い方が異なるため、同じ長距離選手であってもトラブルの現れ方はさまざまであり、非常に個別性の高いものでした。足を見れば、その選手がどのように走り、どのような負荷を受けてきたのかが読み取れるほど、それぞれに特徴がありました。

JFE計測会

―――パフォーマンスを追求することは、故障と向き合うことでもある

このことから、アスリートにとって競技とは、単にパフォーマンス向上を追求する戦いであるだけでなく、身体の故障や障害を防ぐための戦いでもあると感じました。一般的に運動は健康に良いものと考えられていますが、「競技」というレベルになると話は別です。

競技とは、特定の動作を高頻度かつ高強度で繰り返す行為であり、長距離走であれば何万回もの着地衝撃を足に与え続けることになります。言い換えれば、足を長時間にわたり繰り返し強く地面へ打ち付け続ける行為であり、純粋な健康という視点だけで見れば決して望ましい環境ではありません。

実際に、中には強い足の変形や慢性的なトラブルを抱えながらも、それと向き合い、あるいは我慢しながら競技を続けている選手もいました。それでもなお、自らの限界に挑み続ける姿勢からは、陸上競技者としての強い責任感や誇り、そして競技に懸ける覚悟が感じられました。

足を通して選手たちを見たことで、競技パフォーマンスの裏側には、日々積み重ねられる身体への負担と、それを受け入れながら前進するアスリートの強い意志が存在することを改めて実感しました。


JFE計測会


履いて初めてわかる、足指の存在感

足計測のあと、実際に〈ととのえる ウォーキング〉と〈ととのえる スポーツ〉を試着していただきました。
サイズ感や履き心地を確認しながら、一人ひとりの足に合わせてフィッティングを行いました。

JFE計測会

選手の方からは、こんな声が聞かれました。
「小指に意識が向きやすい」
「蹴り出しやすい感じがする」

この靴下を履き続けることで、今後どのような変化が生まれるのかにも期待したいところです。

そして監督からは、
「練習用としてケアソクを活用したい」
「レース用の靴下も作ってほしい」 というお声もいただきました。

靴だけでなく、靴下もまた足元を支える選択肢のひとつ。今回の計測会を通して、その可能性を少しでも感じていただけていたらと思いました。


JFE計測会


すでにケアソクをご愛用の選手も!

そして、計測会中にとても嬉しいことが。
実は選手のなかに、すでにケアソクをご愛用の方がいらっしゃいました。
当日もケアソクを履いて来てくださり、スタッフ一同とても感激しました!

JFE計測会

JFE計測会
ケアソクを購入していただいたときの写真を見せてくださいました。


パフォーマンスを支えるのは、“日々の足元”

今回の計測会を通して改めて感じたのは、トップアスリートにとっても足元が競技力を支える大切な土台であるということでした。
そして、パフォーマンスを高めることと、故障やトラブルを防ぐことは切り離せないという事実です。

足や身体のケアについては、特に、爪のケアやストレッチ方法、レース前の足の攣り対策、足の冷え対策などについてお話しすると、選手のみなさんが熱心に耳を傾けている姿が印象的でした。

今回の計測会が、選手のみなさんにとって自分自身の足と向き合うきっかけとなり、これからの競技生活に少しでも役立つ機会になっていたら嬉しく思います。

また、私たち自身も改めて足元の大切さを学ばせていただきました。
今回の学びを活かしながら、足元から挑戦を支えるものづくりを続けていきたいと思います。

JFEスチール競走部の皆さんのご活躍をこれからも応援しています!


JFE計測会
左から、ケアソクの坪谷、JFEスチール競走部監督の久保岡様、アシスタントコーチの堤様、義肢装具士の蓮野氏


●こちらのアスリート関連記事もどうぞ。
雨の100kmを歩き切れた理由。エクストリームウォークで感じた、足元の大切さ

記事監修

蓮野 敢

蓮野 敢(はすの かん)

義肢装具士(Prosthetist and Orthotist)
新潟医療福祉大学 義肢装具自立支援学科 卒業
新潟医療福祉大学大学院 保健学専攻 義肢装具自立支援学分野 修了
博士(保健学)
株式会社 山忠 技術開発顧問

専門分野は生体医工学、医療福祉工学、生活支援工学、義肢装具学、保健学、リハビリテーション科学、繊維学.医療とモノを扱う義肢装具士の知見をもとに、機能を有した靴下開発をし、健康予防や治療効果についての研究を行っている。
新潟医療福祉大学 非常勤講師2022~2025年

【学術論文】

足底胼胝に対し減圧効果を有する治療用靴下とインソール併用による有用性の検討日本整形靴技術協会雑誌,8,37-40,2023
糖尿病患者の足底胼胝に対し減圧効果を有する治療用靴下の効果の検討,靴の医学,38(2), 72-76,2024
アーチ支持機能を有する靴下の開発と革靴着用時における足底圧への影響,日本整形靴技術協会雑誌,10,47-50,2025

【助成金事業】

Society5.0における共生社会を先導する次世代QOLサポーター育成プロジェクト: Next-Generation QOL Supporter Advancement Project (NQSAP):装具・整形靴技術を靴下に応用するFunctional Transfer Project(FTP) 2024年度採用

【会員学会】

日本靴医学会、日本整形靴技術協会、日本フットケア・足病医学会、日本義肢装具学会