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自分の足を見てみよう! 元気に歩き続けるための足チェック講座

今回のレポートは、新潟県加茂市で開催された「加茂市健康講演会」の続きです。1回目は、認知症予防・介護予防のために、足が鍵であるというお話。歩行機能を維持することが健康寿命を延ばすために深い関係があることを学びました。

健康講演会1回目「あなたが決める加茂市の未来」のレポートはこちらです。
→参照記事: みんなが気になる、認知症予防・介護予防。その効果的な方法とは!? 真剣レポート!

続く2回目は、自分の足の状態を知るための足の見方を学びました。その内容をお伝えします!

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足が不健康なのはタイヤがパンクしている状態!?

身体を支える基本は「足」です。膝痛・腰痛で動けないという高齢者も、実は足が原因であることも。
足が健康でないことは、車にたとえればタイヤがパンクしている状態です。そんな車では長く走れませんよね。万一、パンクに気づかずそのまま走り続ければ、故障の原因になったり、ハンドルを取られて大事故を起こしかねません。
人間でいえばタイヤはまさに「足」。足の状態が他の部位にも影響を与えます。だから、足を健康に保つことが大切なのです。

まずは、自分の足をよく知ること。

自分の足の状態がわからなければケアもできません。まずは足の甲も裏側も、じっくり観察します。
タコやウオノメが見られたら、そこにできる原因を探ってみましょう。靴が足に合っていないことや歩き方が原因であれば改善する可能性があります。皮膚のターンオーバーのサイクルは約6週間ですので、自分のサイズに合う靴を選ぶ、正しい歩き方を意識するなどの習慣を変えることで変化が期待できます。(※ターンオーバーのサイクルは年齢や生活習慣により変わります)

また、乾燥してガサガサになっている部分があると感覚が伝わりにくくなり、バランス感覚が悪くなることも。ガサガサかかと対策の靴下や保湿クリームでしっかり潤いをキープしましょう。

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指の付け根が固くなっているのは横アーチの崩れが原因。歩くたびに一番先に当たり続けて負荷がかかり、角質化→胼胝(べんち=タコ)になってしまいます。

次に、足の爪も見てみましょう。
爪が巻いていないか、食い込んでいないか、変色はないか、ボロボロ欠けやすくなっていないかなど、爪の状態をよく観察します。

足も爪も、痛みを感じたり気になることがあるときは、我慢せず早めに皮膚科などの専門医を受診することをおすすめします。

足指はどこまで動きますか?

足の柔軟性、足指の可動域が大きいこともまた大切なことです。
足でゲンコツができますか? じゃんけんのグーを足でするイメージです。簡単そうに見えて、慣れないうちは足がなかなか言うことをきいてくれないのがわかりますよ。

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まるで手のような足!? 山忠直営店「足の健康専門店」の五十嵐の足です。ゴツゴツのゲンコツがはっきり見えますね。

次に、指と指の間をぐっと押してみましょう。指同士が写真のようにしっかり離れるのが理想です。

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片足4か所の指の間、全部を押して確認してみましょう。

いかがでしたか?
足を見る習慣をつけると、足の変化にも気がつくようになります。
次回の「フットケア講座 実践編」では、実際にご自宅でできるフットケアの方法を学びます。


2019年10月28日
加茂市健康講演会 第2回「自分の足チェック実践講座」

講演者:
山下 和彦氏(工学博士)
了徳寺大学 教養部 教授
たかせクリニック 地域医療研究部 部長
専門分野/生体医工学、高齢者福祉工学、発達工学、医療情報学

白倉 重樹氏(工学博士MBA)
一般社団法人ライフロングウォーキング推進機構 代表理事
株式会社Plugnauts 代表取締役
専門分野/無機材料工学、繊維材料工学、マーケティング、企業経営学


※加茂市健康講演会の3回目のレポートは下記リンクからご覧いただけます。

加茂市健康講演会3回目
→参照記事:自宅でできる! 自分でできる! フットケア実践編


編集スタッフ:高木