オンラインショップ ケアソク(CARE:SOKU)

【足のプロ紹介】 大井さんとこがないと困る!で98年。 京都「株式会社 大井製作所」

今回、中林が訪問したのは真夏の古都。昔ながらの風情を残す京都御所にほど近い場所で98年間、足のことを追及し続けている「株式会社 大井製作所」様。

そして37年も前から、トータルヘルスケアショップ「チヨニー」を本社に併設し、現在では「Medical Shoes & Insole MEDI + FOOT(メディフット)」として営業を続けていらっしゃいます。

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大井製作所の創立はなんと大正9年! 義肢装具の老舗なのです。

「メディフット」には丁寧にお話を聞きながら、ひとりひとりの足に最適な靴選びをしてくれる「足と靴の相談担当」が。 そして、靴・インソールの調整および加工、製造まで行っています。
また、外反母趾などの一般的な足のトラブルはもちろん、膝や股関節、糖尿病足、リウマチ、先天的障害……など、義肢装具会社として培った知識と医学的なアプローチをもって幅広い症状に対応しています。

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店内では「足と靴の相談担当」がじっくりお話を聞いてくれます。

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オーダーメイドの足型がズラリ!

「仮にうちで扱っていない商品であれば、それを探して取扱店をご紹介する。せっかくご縁があって来てくださったのだから、せめて情報だけでもお伝えしたい、そういう姿勢を大切にしています。」そうおっしゃる社長の大井和子様にお話を伺いました。


やっと出会えた「理想の靴」

――― 大井社長は3代目なのですね。老舗の会社を継ぐのにはプレッシャーもあったのではと思うのですが。

そうですね。初代から義肢装具の会社で、私が継いだ時はすでに創立60年でした。私が日本で初めて女性の義肢装具士になったのは、女性の視点でもう一度この世界を見直そうと思ったからです。そして「足」に注目したのです。

――― 義肢装具といえば義手もありますよね。扱う範囲は足だけではないのに、なぜ特に「足」だったのですか?

私自身がどんな靴を履いても満足できなかったからです。特に足が悪い状態ではなかったのですが、どの靴を履いても足が痛くなりいつもストレスを感じていました。靴箱には靴があふれ、母からは「女優さんでもこんなに靴を持ってないよ」と言われました(笑)。

ところが1980年くらいからようやく日本にも「コンフォートシューズ」が入ってきたのです。それを履いたとき、「やっと快適な靴に出会った!」と感激しました。なによりソールの作りが全然違う。エアークッションが入っているおかげで足がとても楽になったのです。

私は、お客様に靴や商品を紹介するために、最低でも自分で1年間は使用することを心がけています。この時もちょうど1年間履き続けて「これは間違いない!」と確信し、健康靴の店を始めました。


一度でいいから、とにかく履いてみて! 

――― コンフォートシューズを日本で始めた第一世代ですね。

はい。そこで、ドイツ人マイスターに足を見てもらう「足と靴の相談会」を開催しました。その頃から実は靴に困っている方が多かったのですね。いつもたくさんの方が参加されました。

ただ、私も初めて履いたときに感じたことですが、当時のコンフォートシューズは機能はいいけれどデザインが無骨でした。お客様のなかには「こんな靴を履くんやったらオンナを捨てなあかん!」とおっしゃるかたも。そんなときには「とにかくだまされたと思って履いてみてください」とすすめましたね。一度履いたらわかるんです。気持ちよさを体が知ってしまうので、もう元の靴には戻れないのです。

――― わかります。体は正直ですよね。

靴下も一緒ですよ。このケアソク『ととのえる』を、たくさんある靴下のなかから毎日選んでしまう。体が気持ちいいのを知ってるからです。私自身がこのケアソク『ととのえる』の大ファンですよ。

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『ととのえる』と一緒に。大井社長と山忠社長の中林

――― ありがとうございます! 先ほど会社の中を見学させていただいたのですが、「私もケアソクファンです!」と履いている『ととのえる』を見せてくれる社員さんがたくさんいらっしゃいました。このような足の専門家のみなさんにも愛されているのを知って素直に感動しています。

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足の専門家のみなさんにも認められた『ケアソク』!


人生を取り戻す、靴。

――― お客様との感動エピソードをたくさんお持ちなのでは?

嬉しかったことがいくつもありますよ。パリに旅行したお客様が報告に来てくださいました。「この靴のおかげでエッフェル塔の上まで登れたの! 他の方は足が痛いって登れなかったのに」と。

また、歩くことが苦痛で外出する意欲のなかった70歳くらいのご婦人が、この靴を履いて散歩を始めて次第に距離を増やし、ご自分の田舎にまで行ってこられたのです。そして、「足腰が痛くて歩くことを諦めていましたが、歩ける喜びをもう一度取り戻した。それは、人生をもう一度取り戻したことだと思います。二回分、人生を生きている気がする。」そう言っていただいたときは心から感動しました。

――― まさに「歩くことは生きること」ですね。

そうですね。それに、2週間後に膝の手術をする予定の方が、おすすめした靴を履いて膝の痛みが取れて、手術をやめましたと言われたこともありました。まだまだ働き盛り、50代の男性でした。
手術の前にできることがいっぱいありますよ。靴、インソール、靴下をトータルで考えていただきたいです。

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ご注文の靴とともに『ととのえる』も一緒に納品。


歩けなくなってからでは、遅い!

――― このコラムを読んでくださっている方にメッセージをいただけますか?

私たちは、自分の体から発している声にもっと耳を傾けなければいけないと思います。体は痛くなったり赤くなったり腫れたりすることで不調を訴えますよね。でもそれまでは気にならない。特に足は靴や靴下のなかで隠れてしまっているからなおさらです。外反母趾で変形が進んでいても多少の痛みならほっておく。もしこれが顔だったらどうですか? 病院に飛んでいきますよね。歩けているうちは、足は二の次になってしまうのです。

大切な足にもっと関心を持ってください。外反母趾の装具だけ作っても、窮屈な靴を履かれたら治りません。どんな電気を当てようと薬を塗ろうと、足を取り巻く環境をととのえなければダメ。たとえその日、お風呂に入らなくても足だけは洗っていただきたい。そして「今日も一日ご苦労さん!」と足に感謝して一日を終えてもらいたいですね。


株式会社 大井製作所/MEDI + FOOT(メディフット)

住所:京都市上京区下長者町通新町東入
TEL:075-441-1177
URL:http://ohi-jp.com/


(スタッフ 高木)