かかとをツルツルにするための3つのケアと乾燥を防ぐ方法
「かかとをツルツルにするには?」「効果的なお手入れ方法はある?」
かかとがガサガサでサンダルが履けない、ストッキングにひっかかるなどで悩んでいる人は少なくありません。自分のかかとに自信が持てないと、足元のおしゃれも楽しめなくなってしまいます。
そこで今回の記事では、ツルツルのかかとを手に入れるための、かかとの角質トラブルの原因と解決法を解説していきます。
かかとをツルツルにするには?角質トラブルはなぜ起こる?
かかとがツルツルで綺麗な状態を手に入れるためにも、まずはかかとの角質に関する基礎知識を押さえていきましょう。
- 角質が硬くなる原因は?
- 放置するとどうなる?
- 水虫の可能性もある?
一つずつ、詳しく解説します。
角質が硬くなる原因は?
かかとの角質が硬くなる原因には、乾燥・摩擦・冷えが関係しています。そもそも、かかとには皮脂の分泌腺がないため、乾燥しやすいという特徴があります。その上、体重がかかりやすいことや、足にあわない靴の着用などで靴下とかかとの間に摩擦が起こると、角質が硬化してしまいます。
また、冷えもかかとの角質硬化に影響を与えます。足が冷えると血液やリンパの流れが悪くなり、皮膚のターンオーバーが妨げられてしまうのです。
放置するとどうなる?
かかとの角質が硬い状態を放っておくと、症状が進み、ひび割れを起こす可能性があります。割れた部分から出血したり、菌が入り込んでしまったりすることもあるでしょう。
また、足の裏は汗をかきやすい部位で、多い時には1日に200mlもの汗を出しています。
厚くなった角質をそのままにしていると臭いの原因にもなりやすいため、注意が必要です。
水虫の可能性もある?
かかとがガサガサになるのは水虫の可能性も捨てきれません。水虫は、白癬菌(はくせんきん)というカビの一種が、皮膚の外側の角質層に感染して起こる疾患です。
水虫には種類がいくつかあり、その中でもかかと水虫は、かゆみがほとんどなく自覚しづらいという特徴があります。足の裏全体とかかとの硬い場所に、粉をふいたようなカサカサとした状態が起こっていたら要注意です。「水虫かな」と思ったら、皮膚科などの医療機関を受診しましょう。
関連記事:かかとのひび割れをどうにかしたい!原因から対処法・予防法まで解説
関連記事:足の裏が乾燥する原因と5つの予防法を詳しく解説
ツルツルなかかとを手に入れるためのケア3つ
ツルツルかかとを手に入れるためには、どんなホームケアを行えばよいのでしょうか。かかとのホームケアの方法の代表的なものには、以下の3つがあります。
- 削る・剥く
- あたためる
- 保湿する
それぞれについて詳しく解説していきます。
削る・剥く
かかとのホームケア方法には、削る・剥くという方法があります。やすりを使って削る、ピーリングなどで皮を剥くという方法です。
削る・剥くというケアを行った後は、一見すると、硬くなった角質がなくなり、すぐに改善したように感じます。しかし、角質を削り過ぎてしまうと、皮膚のバリア機能が低下して、かえって肌が乾燥してしまいます。また、ピーリングは、皮膚を保護する角質層まで傷つけてしまう可能性があり、見分けが難しいものです。
フットケアサロンなどでプロが行う足裏のケアは、通常月に1回程度です。それを考えると、自宅で頻繁に削る・剥くなどのケアをするのはおすすめしません。
あたためる
角質硬化は冷えも原因となるため、ツルツルかかとを目指すなら、足をあたためることをおすすめします。足元が冷え、血流が悪くなってしまうと皮膚のターンオーバーが妨げられて、角質硬化の症状を進めてしまいかねません。
こまめに足湯か入浴をして、丁寧に洗い、保湿しましょう。かかとのケアについて、もっと詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
関連記事:かかとのケアでやってはいけないNG行動とは?効果的なお手入れ方法を解説
保湿する
かかとの角質が硬化するのは乾燥も原因となるため、保湿が重要です。保湿クリームを塗るという方法もありますが、履くだけでかかとの集中ケアができる専用の靴下があります。
かかとの保湿ができる靴下は、家事や子育てで忙しい毎日を送る人でも、手軽に取り入れられるのが魅力です。保湿クリームなどが肌に合わない敏感肌の人や、クリームが不快に感じる人にもおすすめします。
ツルツルなかかとを保つために!角質の硬化を防ぐ方法
かかとの角質が硬くなるのは、乾燥・摩擦・冷えが原因です。では、かかとの角質硬化を予防するために、毎日の生活の中で取り入れられる方法はあるのでしょうか。ツルツルかかとを目指すなら、以下3つの方法をおすすめします。
- かかとが保護されない履物は避ける
- 履いている靴下を見直す
- 足部のストレッチをする
それぞれの方法を、詳しく解説していきます。
かかとが保護されない履物は避ける
かかとの角質を綺麗な状態にするためは、サンダルやミュールなど、素足でかかとが保護されない履物は避けましょう。かかとが固定されていない靴や、足に合わない靴も要注意です。
サイズの大きい靴など、歩くたびに前滑りしてしまうような靴はかかとに摩擦が起こり、皮膚の防御反応によって角質が厚くなってしまいます。
特に、夏は家の中でも外でも素足で過ごすという人は多いでしょう。
しかし、冷房で足が冷やされ、地面から刺激を受けることで足裏にストレスがかかってしまいます。夏でも室内では冷やさないよう靴下を履いたり、外出には足底にクッション性のあるスニーカーなどを履くことをおすすめします。
履いている靴下を見直す
ツルツルかかとを目指すには、普段履いている靴下を見直してみてはいかがでしょうか。かかとにクッション構造を持つ靴下を履くと、摩擦や衝撃が軽減されます。
また、足のアーチが崩れると、かかとに荷重がかかりやすいため、アーチサポート機能のある靴下もおすすめです。加えて、足指が動かしやすい五本指靴下を履くと血行促進にもつながるため、足の冷え対策の効果も期待できます。
他にも、直接的にかかとを潤すために、かかと部分に保湿シートが内蔵されているケア用靴下もあります。
足部のストレッチをする
ツルツルかかとを目指すなら、足部のストレッチをしてみてはいかがでしょうか。ストレッチは血行を促進し、足をよく観察するよい機会にもなります。ここでは、足の冷えやむくみに効果のある、足指の付け根の関節ストレッチ法を紹介します。
【足指の付け根の関節ストレッチ】
- 膝を立てるように椅子に座り、片足を座面にのせる
- 親指の第一関節を下に曲げ、そのまま5秒間キープ
- 親指の付け根の関節を下に曲げ、そのまま5秒間キープ
- 親指から小指へと、足指1本ずつ行う
- 片足が終わったら反対の足もストレッチする
- 足指をグーの形にし、片手で5本の足指を掴む
- 足の甲の筋肉が伸ばされているのを意識する
- 椅子から立ち、片足をうしろに下げる
- 5本の足指をすべて反らせて、そのまま15秒間キープ
はじめて行うときなどは、足の指がうまく動かせないこともあります。習慣化していくことで、徐々に動かしやすくなっていきます。お風呂上がりなど、血流がよくなっているときに、ストレッチを是非行ってみてください。
関連記事:足の疲れを5分でリセット! フットケアの専門家直伝「足部ストレッチ」
まとめ
かかとの角質が硬化するのは、乾燥・冷え・摩擦が3大原因です。ツルツルかかとを目指すなら、足部の血行を促し、保湿する習慣をつけましょう。
ケアソク〈うるおす〉は、履くだけで手軽にかかとの保湿ケアができる靴下です。保湿クリーム不要なので、ケアの時間を取れない方にはぜひお試しいただきたいです。
また、かかと荷重を防ぐことも角質硬化予防に繋がります。かかとのハニカムクッションで衝撃を吸収するケアソク〈ととのえる〉も、ぜひ履いてみてください。
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●足のアーチをサポートし、かかとのハニカムクッションで衝撃を吸収する五本指靴下
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記事監修

北澤 友子(きたざわ ともこ)
理学療法士
保健学修士
シックネイルケアセラピスト
新潟医療福祉大学大学院修了後、同大学の非常勤講師を担当しながら、リハビリの臨床現場をメインに活躍中。足・靴下・歩行に関する研究を学会にて多数発表。介護予防・健康増進など自治体の健康事業にも携わる。
【学術論文、研究発表】
前足部内外面に滑り止めを有した靴下が歩行時のクリアランスに及ぼす影響,"北澤 友子(新潟医療福祉大学 大学院医療福祉学研究科), 阿部 薫, 伊藤 菜記",靴の医学(0915-5015)31巻1号 Page83(2017.08),会議録
転倒防止と屋内移動効率の向上を目指した滑り止め構造を有する靴下の開発,"北澤 友子(らぽーる新潟ゆきよしクリニック), 阿部 薫, 笹本 嘉朝, 後藤 可奈子, 中林 功一, 中林 知宏, 亀山 貴司",The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine(1881-3526)JARM2016 Page I397(2016.06),会議録
ほか
著者: 株式会社 山忠
