オンラインショップ ケアソク(CARE:SOKU)

足と靴下の豆知識

ハンマートウ(ハンマートゥ)とは?症状や原因など靴下選びのコツを解説

一日の終わりに靴を脱ぐと、足の指が内側に曲がった状態で固まっていることはありませんか。
「ハンマートウになっているかもしれない」「靴下を変えたら改善できる?」
足の指に関して、このような疑問を持つ人がいるかもしれません。
そこで今回は、ハンマートウになっているかをセルフチェックする方法と改善方法を解説します。足の変形がみられた際の靴下の選び方も紹介していきますので、ぜひご覧ください。

ハンマートウとは?靴下を選ぶ前に知っておきたい基礎知識

ハンマートウとは?靴下を選ぶ前に知っておきたい基礎知識

ハンマートウに向く靴下を選ぶ前に、ハンマートウの特徴と症状を解説します。

ハンマートウとは

ハンマートウ(つちゆび)とは、Z字型に足の指が固まってしまった足指の状態のことです。ハンマートウは、足の人差し指、ときには中指または薬指にグッと力が入っているような状態に曲がるという特徴があります。

ハンマートウ
足の人差し指、もしくは中指や薬指などの関節がZ字のような形に変形してしまいます。

足指の変形には、変形の起こっている関節の部位によって以下の3種類に分けられます。

  • ハンマートウ(金づち型)……第一、第二、第三関節のいずれも曲がる
  • クロートウ(かぎ爪型)……第一、第二関節で曲がる
  • マレットトウ(木づち型)……足指の第一関節のみが折れ曲がる

それぞれ形状によって呼び方は異なりますが、基本的な症状・原因・改善方法は同じです。

ハンマートウの症状

ハンマートウになると、主に以下のような症状が現れます。

  • 足指が浮いていて足指に力が入らない
  • 足裏や足の指の上にタコやマメができる
  • 足裏の足指の付け根が痛くなる

ハンマートウになると、足指の関節が曲がっていることで、靴に関節の部分が当たり痛むようになります。その部分を保護するために防御反応として角質を厚くし、タコができてしまうのです。

また、ハンマートウでは「タコができて見た目が悪い」「爪が変形してマニキュアが似合わない」と悩みを持つ人も多いでしょう。

初期の状態では、ハンマートウは指を押すとまっすぐに伸ばすことも可能です。しかし、時間が経過すると硬くなり、手を使っても動かせないケースも少なくありません。

足の変形が著しく、指の硬い状態が長期化すると、テーピングなどで正しい位置に矯正する保存療法では難しくなり、外科手術を行うケースもあります。


ハンマートウの原因は?靴下選びに役立つ基礎知識

ハンマートウの原因は?靴下選びに役立つ基礎知識

ハンマートウがなぜ起こるのか原因を知ると、どんな靴下を選べば良いのか分かります。ハンマートウに悩む人の多くは、足に合わない靴の使用が原因ですが、一部では関節リウマチ・扁平足などが原因である場合も。

ここでは、ハンマートウの原因について、それぞれ詳しく解説します。

足に合わない靴の長年の使用

ハンマートウは、足に合わない靴を長期的に履いていると起こりやすくなります。歩く時に、足指で踏ん張る必要がある状態を長く続けると、ハンマーのような足の形状になるためです。

例えば、ヒールの高い靴を履くと、足が前滑りを起こしやすく足指が緊張し、つま先で踏ん張った形になります。指先に余計な力が入ってしまうと指が曲がった状態で歩くことになり、靴を脱いだ時でも元の形に戻らなくなってしまうためです。
加えて、パンプスやヒールは、足に合った形を選ぶのが難しいことも原因の一つと考えられます。

また、つま先しか覆われていないようなスリッパや、サイズの大きい靴のように踵が固定されていない履き物も、靴が脱げないように足を踏ん張った形になりやすいため、注意が必要です。

関節リウマチ

関節リウマチは、手首・足首などの大きな関節に症状が出て、関節の変形を引き起こす病気です。関節リウマチの症状は足にもみられ、ハンマートウ、外反母趾などの原因となる場合があります。

糖尿病

末梢神経の障害である糖尿病も、ハンマートウの原因になる場合があります。糖尿病では、足裏の感覚が鈍くなることで体のバランスを保つことが難しくなり、足指に余計な力がかかってしまい、足指の筋力バランスが不良になるためです。

扁平足

扁平足(いわゆる土踏まずがない状態)もまた、ハンマートウの原因となることがあります。扁平足になると重心のバランスが崩れ、足指に余計な力を入れてしまうためです。


ハンマートウのセルフチェック方法!靴下選びの前に確認

CRS_9_04.jpeg

もしかしてハンマートウかな?と思ったら、セルフチェックしてみましょう。
すぐに確認できるセルフチェック方法を紹介します。

ご自身の足に以下の症状がみられるか、確認してください。

  • 親指以外の指が横から見てへの字になっている
  • 第2関節の上にタコができている
  • 第2関節の上に色素が沈着して黒ずんでいる
  • 曲がった足指の関節が硬くなり伸びにくい
  • 爪が押されて変形したり、厚くなっている

  • この中に当てはまる症状があれば、ハンマートウになっているかもしれません。

    ハンマートウの痛みを和らげる方法と靴下の選び方

    CRS_9_05.jpg

    ハンマートウは、まだ関節が固まっていない初期症状であれば、歩き方や靴を変えることで改善できる可能性があります。テーピングやインソールの使用・ストレッチも有効です。
    ここでは、ハンマートウの痛みを和らげる6つの方法を紹介します。

    1.足指を鍛える運動やマッサージを行う

    ハンマートウでは、指が曲がっているため、曲げる側の筋肉や腱が伸びにくくなっています。足指を鍛える運動を行い、硬くなった筋肉や腱を伸ばしましょう。

    ハンマートウを改善する足指運動を紹介します。

    足指を大きく広げる

    素足になり、足をリラックスさせた状態で足の指を最大限に広げます。

    日常生活の中で、足の指を大きく広げる動作はあまり行わないものです。足指を大きく広げる運動を行い、足の筋力低下を防ぎましょう。

    足指を回す

    足指を1本1本つまんで、くるくると回したり、ゆっくりと伸ばします。

    2.靴を替える

    ハンマートウは、足に合わない靴が原因であることは前述した通りです。そのため、日常使用している靴を替えることは、ハンマートウの改善に繋がります。

    このとき、指先に負担がかからない靴を選びましょう。履いた時に、足指を動かせる余裕のある形状の靴を選ぶことがポイントです。
    ただし、大きすぎる靴は脱げないように足指に力を入れてしまうため、正しいサイズを選びましょう。

    3.テーピングを使用する

    ハンマートウは足指の変形であるため、硬直する前の状態であればテーピングを使用する方法もあります。テーピングをして足指をしっかりと固定すると、足指が正しい位置に戻り、歩行がスムーズになります。
    使用にあたっては整形外科などの専門医に相談されることをおすすめします。

    4.インソールを使用する

    ハンマートウの改善には、インソールの使用も効果があります。インソールの使用により体重を足全体に分散でき、つま先側の負担が少なくなるためです。
    足の形状を整えることで足指が正しい位置になり、使いやすくなると考えられます。シューフィッターのいる靴屋で相談してみましょう。

    5.歩き方を改善する

    正しい歩き方も、ハンマートウの改善に役立ちます。日頃から、正しい歩き方を意識して行うことが大切です。

    歩くときにはまずかかとから着地し、足裏全体に体重をかけ、親指から抜けるようなイメージで(あおり歩行)。腕を後ろに振るよう意識することで、自然と足が前に出るようになります。
    正しい歩き方をすると、筋肉が使われるようになり腱が伸びやすくなりますよ。

    aori.jpg

    6.機能的な靴下に替える

    ハンマートウの改善には、五本指ソックスなど機能的な靴下に替えることも有効です。五本指ソックスは、足の指が伸びた状態になり指先にかかる力が分散されます。

    ハンマートウは、爪先が圧迫されて指が変形されると引き起こされるため、足指の先が伸ばせる五本指ソックスに替えると効果を感じられるはずです。

    また、五本指ソックスを履くことで、一般的な靴下では使いにくい小指や薬指も動かしやすくなります。5本の指全体を使い、地面をしっかりと掴めるようになるとバランス感覚の向上につながり、正しい歩行がしやすくなりますよ。

    五本指ソックスの中でも、ケアソク〈ととのえる〉のインナー5本指は、隣同士の足指が補助し合って足指を伸ばす構造で、足指を正しい位置に整える効果が期待できます。
    ストッキングや一般的な靴下で出かけた日には、家に帰ったら〈ととのえる〉に履き替えて足指を伸ばしてあげるのもおすすめですよ。


    まとめ

    ハンマートウは、足の指がZ字型に曲がり固まってしまった状態の足のことです。ハンマートウでは指先が曲がることでタコができやすくなり、靴に当たって痛みを感じる人も多くみられます。

    ハンマートウの改善方法には、足指を鍛える運動をする、靴を替える、テーピングやインソールを使用する、歩き方を意識するなどがあります。

    そして、機能的な五本指ソックスは、つま先への負担を軽減させるためハンマートウには効果が期待できます。足に合った靴選びが大切なように、自身の足に合った靴下も意識してみませんか?

    ケアソク〈ととのえる〉シリーズはこちら。


    記事監修:理学療法士 北澤友子
    イラスト:佐藤江理


どうにかしたい!モートン病で悩む人の靴下選びのコツは?

どうにかしたい!モートン病で悩む人の靴下選びのコツは?

「足先がピリピリと痛む」「焼けるように足が熱い」といった症状で悩んでいませんか。
モートン病の名前は広く知れ渡ってはいませんが、悩んでいる人はたくさんいます。つらい痛みを放置していると、日常生活にも支障が出てしまうかもしれません。

そこで今回は、モートン病の原因と改善方法を解説していきます。痛みを和らげるエクササイズや靴下の選び方も紹介しましょう。


モートン病とは?靴下選びに役立つ概要と症状を解説

靴下を選ぶ前に、まずはモートン病の特徴と症状を解説します。

モートン病とは

モートン病とは、足指の間を通る神経が足指の付け根で圧迫されて起こる神経障害です。

モートン病になると、足の中指と薬指の付け根部分の神経が刺激され、神経がこぶ状に膨らんでしまいます。痛みが出る部分は、神経の合流地点であるため神経が太く、圧迫を受けやすいことも原因と言われます。

モートン病とは?靴下選びに役立つ概要と症状を解説
中指と薬指の付け根あたりに神経の合流地点があります。

モートン病は、ハイヒールの常用や中腰の姿勢など、長時間つま先立ちの姿勢でいることで生じやすくなります。これは、つま先立ちによって神経が、骨を連結する靭帯(深横中足靭帯)と地面からの圧力で圧迫されてしまうからです。

診察ではX線(レントゲン)検査が用いられますが、これで異常が確認できるケースは少なく、他の疾患と識別するために行われます。
加えて、超音波やMRI検査で神経の腫れが見つかれば、確実な診断となります。

モートン病の症状

次に、どんな症状が出るのか解説します。モートン病になると、足の中指と薬指の間、足の人差し指と中指の間に、以下のような痛みが表れます。

  • 刺すようなピリピリとした痛み
  • 熱く焼かれたような痛み
  • しびれ・けいれんなどの痛み

特に痛みを感じるのは足を踏み出す時やつま先立ちをした時です。

症状が進行すると、足首や膝にまで痛みが及ぶこともあります。しかし個人差があり、特定の靴を履くと痛みを感じる人から、素足でも痛いという人までさまざまです。

普段と違う足の痛みを感じたら、重症化する前に整形外科などの医療機関を受診しましょう。


モートン病の原因は?靴下を選ぶ前の基礎知識

モートン病の原因は?靴下を選ぶ前の基礎知識

次に、モートン病になる原因をみてみましょう。
以下の4つがモートン病を引き起こしやすい要因として挙げられます。

  • ハイヒールの着用
  • 長時間の立位や歩行、中腰での作業
  • 前足部に力がかかる運動
  • 扁平足

一つずつ詳しくみていきます。

ハイヒールの着用

まず、ハイヒールなどを日常的に履いている人は、モートン病になりやすいと言われます。
つま先が細くヒールの高い靴は、神経が圧迫されやすい形です。

同様に、足に合わない靴も足先に負担がかかります。大きさや形が足に合っていないと、靴の中で足が前滑りしてしまうためです。

長時間の立位や歩行、中腰での作業

次に、長時間の立ちっぱなしや歩行が続くと、足先への負担が大きくなります。接客業などの仕事で、一日中立っているという方は注意が必要です。

また、中腰の姿勢が長い方もモートン病になりやすいと言われます。つま先立ちの姿勢を取っている時間が長いと、発症するリスクが高まるためです。

前足部に力がかかる運動

ジョギングなど、前足部に繰り返し力のかかる運動もモートン病の原因の一つと言われます。筋肉や筋を使い過ぎることにより、炎症が起きるためです。

20代でスポーツをしている人が、モートン病を発症するケースも少なくありません。

扁平足・開張足

最後に、扁平足や開張足もモートン病の原因だと言われます。扁平足は、足裏の縦アーチが崩れた状態、開張足は、横アーチが崩れた状態の足です。

というのも、足の裏は3つのアーチによって支えられ、地面からの衝撃を吸収しています。足裏アーチが崩れた扁平足・開張足では、足が平らな状態になり、足幅が広がって靴が窮屈に感じてしまうのです。

すると、足の指の付け根に負担がかかりやすく、神経が圧迫されてモートン病へと発展します。


モートン病で行われる治療法は?靴下選びの前に知っておこう

モートン病で行われる治療法は?靴下選びをする前に知っておこう

では、整形外科でモートン病と診断されると、どのような治療が行われるのでしょうか。

基本的に、整形外科では、痛みやしびれを緩和する保存治療が行われます。保存療法で改善しない状態が続くと、手術療法へと進行することもあります。

ここでは、治療の内容を詳しく紹介します。

痛み止めの薬や湿布の処方

モートン病では、痛みやしびれを和らげるために薬や湿布が処方されます。場合によってはブロック注射・ステロイド注射が行われることもあるでしょう。

靴を変える

次に、靴を変えることをアドバイスされるケースです。

モートン病の痛みが、合わない靴の長時間着用によるものだと分かっている場合は、その原因を取り除くためです。

例えば、ハイヒールを履いている人なら、つま先立ちの姿勢は負担がかかりやすいためヒールの低いパンプスに変えることをすすめられることもあるでしょう。つま先が圧迫されない、ゆとりのある靴に変えるのは有効です。

インソールを使う

また、足裏アーチをサポートするインソールの使用をすすめられることがあります。痛みがひどい時には、靴の中にインソールを入れて調節するのは効果的です。

けれど、狭い靴に無理やりインソールを入れると、逆に神経が圧迫されるため、サイズ選びが重要になります。インソールを買う場合は、専門店で相談するのがおすすめです。


モートン病に効果があるセルフケアは?エクササイズと靴下がおすすめ

モートン病に効果があるセルフケアは?エクササイズと靴下がおすすめ

モートン病の痛みを緩和するセルフケアがあったらいいと思いませんか。少しでも、つらい痛みを改善して痛みを感じることなく生活したいですよね。

ここからは、自宅でできる痛み緩和のためのエクササイズ方法と、靴下の選び方について解説します。

自宅でできる足のエクササイズ

モートン病は、足の横アーチが整うことで神経の圧迫が軽減されるため、足の筋力不足を補ってアーチを改善し、痛みを和らげていきます。

そのために自宅でできるエクササイズを紹介します。特別な準備は必要なく、簡単にできる方法ですから、是非やってみてください。

【足のエクササイズ】

タオルギャザー

  1. 椅子に座って床にタオルを置き足を乗せる
  2. タオルを足の指で手前にたぐり寄せる
  3. 左右、10回ずつ繰り返し行います

ポイントは、踵でタオルを押さえて固定してから指を使うことです。
毎日、5分程度行いましょう。

タオルギャザー


足の指が動きやすい靴下

モートン病のつらい痛みを緩和するには足先を圧迫せず指先を広げることです。そのためには一般的な先の丸い靴下(先丸靴下)よりも、足の指が動きやすく締め付けが少ない5本指ソックスがおすすめです。足指を活発に動かし、しっかり蹴り出すことで、アーチを整えるための筋肉が使いやすくなります。

「改善するためにはなるべく動かさないように」と病院で言われても、仕事でどうしてもたくさん歩かなければならない日もありますね。そんなときにおすすめなのが5本指ソックスです。


まとめ

まとめ

モートン病は、足の指の付け根の神経が圧迫されて起こる神経障害です。ハイヒールの着用や長時間の立ち姿勢などが原因だと言われています。

病院で行われる治療法は、湿布を処方される、インソールを使うといった保存療法が主です。

つらい痛みを改善するには、足のエクササイズを行ってみてください。足指が自由に動き、締め付けが少ない5本指ソックスの使用もおすすめです。

5本指ソックスを履くと、地面に向けて足指のグリップが利きやすくなります。足元を安定させ、つま先にかかる負担を少しでも軽減させましょう。

記事監修:理学療法士 北澤友子
イラスト:佐藤江理



寝るときに靴下は履かない?履く?快適に寝るためのヒント

寝るときに靴下は履かない?履く?快適に寝るためのヒント

「寝るときに靴下は履かないほうが健康にいい」と耳にしたことはあるけれど、「靴下を履かないと足が寒くて眠れない」という人もいると思います。

快適に眠るために靴下を手放せないという人がいる一方で、就寝時に靴下を履くとかえって体を冷やすと言う人もいます。いろいろな説があり、迷う人も多いはず。

そこで今回は、寝るときに靴下は履かないほうがいいのか、その理由はなぜかを紹介します。加えて、冷え性を緩和する方法も解説します。


寝るときに靴下を履かないほうがいい?健康に過ごすためには

寝るときに靴下を履かないほうがいい?健康に過ごすためには

寝るときに靴下を履くか履かないかを判断するために、まずは人が眠りにつくまでの過程をみていきます。
そこから、就寝時に靴下を履くメリットとデメリットを解説しましょう。

睡眠のメカニズム

私たち人間の睡眠と大きな関わりがあるのは、体の内部の体温である「深部体温」です。人間の体には、眠りにつくときに深部体温を下げ、脳と体をしっかり休息させる仕組みがあります。

そして、熱を逃がすのに重要な働きをしているのは、手足です。寝る前には手足から放熱して、体は眠りにつく準備をしていきます。
赤ちゃんが眠るときに手足がポカポカと温かくなるのは眠たいサインと言われますが、これは手足から熱を逃がして深部体温を下げているためです。

そのとき、体の表面が冷えていると血管が収縮してうまく熱が放出されません。ヒヤッとするような冷たい布団にもぐりこむと手足の毛細血管が縮まってしまい、放熱効果が低くなるのです。

そこで、体を温めてから寝ると眠りに入るまでの時間が短くなり、深い眠りを得やすくなります。体を温めると、毛細血管が拡張し手足の表面からの放熱量が増え、体の深部体温が低下しやすくなるためです。

つまり、眠りにつくまでは手足を温め、寝ている間は手足から放熱できる状態にしておくと深い眠りが得られます。

靴下を履かないメリット

では、寝るときに靴下を履かないほうがいいという理由を詳しく知るために、靴下を履かないメリットを紹介します。以下の3つが代表的です。

  • 蒸れを感じないため心地よさを感じる
  • 足指が自由に動かせるので血液循環が良くなる
  • 足からの放熱がスムーズに行われる

一つずつ解説します。

蒸れを感じず心地よい

まず、靴下を履かないで寝ると、蒸れを感じず不快感がありません。春でも冬でも季節にかかわらず、人は寝ている間にも汗をかきます。特に足の裏は汗をかきやすい場所です。
睡眠中に靴下を履いていると、寝ている間にかいた汗が冷え、体温も冷えてしまいます(汗冷え)。また、蒸れが不快で起きてしまう人もいるかもしれません。

足指が自由に動かせるので血液循環が良くなる

次のメリットは、足指が自由に動かせるので血液循環が良くなる点です。
就寝中は、靴下を履かないほうが足の動きがスムーズになります。また、締め付けられることのないほうが、血液の巡りにも良さそうです。

足からの放熱がスムーズに行われる

睡眠のメカニズムでも説明したように、眠っている間は、靴下を履かないほうが足からの放熱がスムーズに行われ、深部体温が下がりやすくなります。

前述した通り、質の良い睡眠を得るためには靴下を履かないほうが良いでしょう。

靴下を履くメリット

では、靴下を履くメリットはあるのでしょうか。
代表的なものに以下の2つがあります。

  • 表面温度が上がるため寝付きが良くなる
  • 保湿効果のある靴下を履けば寝てるうちにかかとケアができる

詳しく解説していきます。

表面温度が上がるため寝付きが良くなる

靴下を履いて寝ることで、足の表面温度が上がり寝付きが良くなる傾向があります。
特に冷えに悩む人の場合、入眠までは靴下を履いて保温しないと体の表面温度が上がらないため、眠りにつきづらくなります。「布団に入っても足が冷たくて眠れない」という感覚を知っている人は多いはずです。

冷え性の人は、寝る前に靴下で足を温めたほうが眠りにつきやすくなります。

保湿効果のある靴下を履けば寝てるうちにかかとケアができる

心臓から一番遠く体の末端にある足には血液が行き届きにくいこともあり、足は乾燥しやすい箇所と言えます。そこで、保湿効果のある靴下を履けば、寝てるうちにかかとケアができます。

また、保湿効果のない靴下の場合は、靴下を履く前にかかとをケアするクリームやオイルを塗れば、保湿剤で布団が汚れる心配がありません。


靴下は履かないほうが健康?原因となる冷えについて

靴下は履かないほうが健康?原因となる冷えについて

これまで寝るときに靴下を履くのか履かないのかをみてきました。けれど、そもそも靴下を履きたくなる根本的な原因は冷えです。
そこでここでは、冷えの特徴と改善のための入浴法・マッサージ法を紹介します。

冷え性と履くメリット

ところで、「冷え性(冷え症)」とはよく聞く言葉ですが、実は医学的にはこういう病名はなく、あくまで「冷えていると自覚している状態」。そのために治療対象になりにくいようです。
とはいえ、冷えを放置していると血の巡りが悪くなり、身体にさまざまな影響が出ることは実感できます。

※「冷え」と深部体温が35℃以下になる「低体温症」とは区別します。

血行が悪くなると、体は重要な臓器のある胴体や脳に血液を流そうとして、どうしても手足が後回しになります。手足が、心臓から一番遠い場所に位置しているのも関係しています。

しかし、冷えるからといって手足だけを温めても、付け焼刃の対策になってしまいます。冷え性をよくするには、全身の冷えを改善することが大切です。体の内側と外側から、体を温める生活習慣を取り入れましょう。

冷え性対策におすすめの入浴法

冷え性を改善するために、まずはお風呂の入り方を変えてみませんか。毎日の入浴法を見直して、体を温めるしくみを作りましょう。

【冷え性を改善する入浴法】

  • 38〜40℃のぬるめのお湯に15〜20分ゆったりとつかる
  • 就寝の1〜2時間前にはお風呂に入る

入浴は、血行を促進させ体の中心部から体温を上げるのに効果的です。

ここで注意したいのは、お湯の温度を上げすぎないことです。42℃以上の熱いお湯では、血圧や心拍数が上がり、激しい運動をしたときと同じような体の状態を作ってしまいます。体の表面温度は上がりますが、中心部までは温まりにくいのです。

体の中心部を温める入浴法で、冷え性による眠りづらさを解消しましょう。
そして、入浴後は早めに靴下を履き、保温することを忘れずに。

冷え性の改善におすすめのマッサージ

入浴の後は、温まった体を維持するために足のマッサージをするのもおすすめです。足やふくらはぎをほぐすと、血行が良くなりますよ。

冷え性の改善に効果的な足裏マッサージ法を紹介します。

【足裏マッサージ】

  1. 座った状態で、左右どちらかの足をもう一方の足の太ももに置く
  2. 握りこぶしを作り、土踏まずの真ん中から拳の第二関節を使ってこする
  3. かかとは強めに指圧をして、足の指を一本ずつほぐす

簡単にできる方法ですから、ぜひ試してみてください。
マッサージの後に靴下を履いて保温すると、足元のポカポカが長続きします。


寝る前に履く靴下を選ぶポイント

寝る前に履く靴下を選ぶポイント

では、冷え性の人がスムーズに眠りにつけるように、お風呂上りから寝る前までにはどんな靴下を選べば良いでしょうか。
ポイントは靴下の素材と形です。ここでは、靴下選びのコツを紹介します。

靴下素材のおすすめ

まずは、靴下の素材は綿・シルク・ウールといった自然素材を選びましょう。吸湿性・放湿性に優れる素材選びがポイントです。
サラッと快適な感覚が味わえますし、汗を吸って水分を逃すため蒸れにくいです。

足を締め付けない靴下を選ぶ

入眠前の靴下は、足を締め付けないものがおすすめです。ルーズソックスのような、口元のゴムが緩い靴下を選びましょう。

逆に締めつけのきつい靴下を履いてしまうと、圧迫されて血流が悪くなり、人によってはかえって足が冷えてしまうことも考えられます。

寝る前に履くための靴下を使ってみるのも方法の一つです。ワンサイズ大きめの靴下もいいかもしれません。

指が動かしやすい靴下を選ぶ

足指が動かしやすい5本指ソックス・レッグウォーマー・指先が出ているタイプの靴下がおすすめです。

5本指ソックスは、足指の間の汗も効率良く吸収し、汗による冷えを予防します。

また、指先が出ているレッグウォーマーは足首とふくらはぎを温めます。冷えに関するツボが集まる足首と、第二の心臓とも呼ばれるふくらはぎを温めることで足の冷えを防ぎ、眠りにつきやすくなるでしょう。


まとめ

まとめ

基本的に、就寝中には靴下は履かないことをおすすめします。人は、手足から放熱し深部体温を下げることで、深い眠りを得られるからです。

けれど、足が冷たくて寝付けないという人は、お風呂上がりから寝る前まで足を温める靴下を履きましょう。就寝時の冷えが気になる場合は、レッグウォーマーをおすすめします。

また、手足が冷たい根本的な原因である冷え性を改善するために、就寝前にはゆったりと入浴して、足裏マッサージを続けてみてください。

寝る前に履く靴下は、足を締め付けないタイプの靴下がおすすめです。ルームソックスにはさまざまな種類が発売されているため、自分にあった靴下を選んでみましょう。

こちらもおすすめ。
極厚&ふっくら編地で高い保温力。
→ケアソク〈あたためる おうちロング〉はこちら。

つま先フリーで寝ているうちに簡単かかとケア。
→ケアソク〈うるおす かかとカバー〉はこちら。


記事監修:理学療法士 北澤友子



足底筋膜炎の原因と改善方法は?靴下選びに役立つ知識も公開

朝、起きて立ち上がる時にピリッと踵が痛むことはありませんか。その足の痛みは、足底筋膜炎かもしれません。実際、足底筋膜炎に悩まれている方は少なくないようです。

そこで今回は、足底筋膜炎の症状と原因を解説し、靴下は足底筋膜炎にどのような効果をもたらすのか解説していきます。痛みを緩和する方法も紹介していきますので、ぜひご覧ください。

足底筋膜炎と靴下は関係ある?概要と症状を解説

足底筋膜炎と靴下は関係ある?概要と症状を解説


足底筋膜炎と靴下の関係を探るために、まずは足底筋膜炎の基礎情報をみていきましょう。

足底筋膜炎ってどんなもの?知っておきたい基礎情報

足底筋膜炎(足底腱膜炎)は、足の指の付け根から踵の先に向けて通る足底筋膜が炎症を起こした状態です。人間の足は、親指の付け根・小指の付け根・踵の3点を通ってアーチ状に形成されています。このアーチを下から支えているのが足底筋膜です。

歩いている時やランニングをしている時、足裏アーチは地面からの衝撃を吸収しています。足裏アーチを形成する足底筋膜に、繰り返し圧迫と牽引の刺激が過度にかかって、小さな断裂と変形が起こります。すると炎症となり足裏に痛みを感じてしまうのです。

足裏アーチの中でも、足底筋膜はバネのような働きを持つ部分。それゆえに仕事中、長時間立ち姿勢でいる方やスポーツで酷使してしまう方は、足底筋膜炎になりやすいことがわかっています。

また、土踏まずを形成する内側縦アーチが高くなる「ハイアーチ」も、柔軟性が不足し衝撃吸収がうまくできないため、足底筋膜炎になりやすいです。

→関連記事:ハイアーチとは?原因と改善方法など靴下選びのコツを解説

足底筋膜炎になると痛みが出やすいのは以下3箇所です。

  • 踵の内側(踵と筋膜の付着部)
  • 親指の付け根
  • 土踏まず

足底筋膜炎になると痛みが出やすい3か所
このあたりに痛みを感じるようになったら足底筋膜炎が疑われます。


特に症状が強く出るのは踵のやや内側あたり(指先に近いほう)です。腫れや熱感を伴うケースは少ないでしょう。しかし、治療を始めてすぐに治る症状ではありません。うまく痛みを緩和しながらつきあっていくことが大切です。

過度なスポーツが原因である場合、まずは練習量を少なくしましょう。炎症が起こっている間は休息が欠かせません。また、足の負担を少なくする靴下やインソールの使用が有効です。マッサージやストレッチで筋膜の柔軟性を維持することも大切です。

足底筋膜炎の症状は?靴下購入前にチェック

もしかして足底筋膜炎かな?と思ったらセルフチェックしてみましょう。
すぐに確認できる方法を紹介していきます。

以下の症状があるかをチェックしてください。

  • 朝、足を着いた時に踵が痛む
  • スポーツで着地した時に痛む
  • 急に歩き出すと痛む
  • 足の裏がつっぱっている感覚がある
  • つま先立ちをすると痛む

当てはまる症状があれば、足底筋膜炎になっている可能性は高いでしょう。

足底筋膜炎になる原因は?靴下を選ぶ前に知っておくべきこと

足底筋膜炎になる原因は?靴下を選ぶ前に知っておくべきこと

足底筋膜炎は、スポーツ・扁平足・長時間の歩行・足の筋力低下などが主な原因だといわれます。足の筋肉を過度に使うことで、足の指や足首が硬くなるためです。
次からは、それぞれのケースについてもう少し詳しく解説していきましょう。

ジャンプ動作の多いスポーツをしている

ランニングやバスケットボールなど、ジャンプ動作の多いスポーツをしていると、足底筋膜炎になりやすいといわれます。足を着地させた時と足を蹴り出す時に、筋膜に強い圧迫と牽引の力が加わるためです。

圧迫と牽引を繰り返した足底筋膜は小さな断裂が入り、踵や足の裏に痛みを引き起こします。特に、硬いグランドやアスファルトの上で運動の練習をしている人は注意しましょう。足にかかる負担は、土の上で行う運動よりも大きくなります。

アーチが崩れて扁平足になっている

土踏まずのない扁平足の人は、足底筋膜が常に伸ばされた状態です。足裏アーチが崩れ、歩行時にかかる負担を軽減できません。筋膜にかかる負荷は大きくなり、足底筋膜炎になりやすいといわれます。

立ちっぱなしの仕事をしている

足底筋膜炎になりやすい人の特徴として、仕事で長時間立っている人が挙げられます。
立位の姿勢が長く続き、体重が足にかかり続けることで足底筋膜が伸ばされ、炎症の原因となります。
ふくらはぎの筋肉が硬くなると、踵の骨が引っ張られてアキレス腱炎を生じたり、踵を介して足底筋膜も引っ張られることで痛みが出る場合もあります。

するとリンパの流れは悪くなり、足がむくみやすくなった状態です。また、ヒールを履いている人は扁平足や外反母趾になりやすいことも覚えておきましょう。高すぎないヒールを選んで、トラブルを未然に防止していきたいものです。

足の筋力が落ちた

生活習慣の変化で、足の筋力が落ちたという人も注意が必要です。
筋力が落ちることで足のアーチが下がり、足底筋膜が伸ばされ、痛みを生じる可能性があります。

筋力低下が原因だと分かっている場合は、足裏のエクササイズやふくらはぎのストレッチをおすすめします。足の指・足首・アキレス腱の柔軟性を保つことが大切です。

足底筋膜炎を改善する3つの方法!靴下選びとあわせて実施してみよう

足底筋膜炎を改善する3つの方法!靴下とあわせて実施してみよう

つらい足の痛み、なるべく早く解消したいですよね。足底筋膜炎の痛みを改善する方法を紹介していきます。ご自宅で簡単にできる方法です。ぜひ行ってみてください。

※ただし、痛みが強い場合は整形外科などの専門医を受診することをおすすめします。あくまでエクササイズは炎症が落ち着いてから行いましょう。

マッサージする

足の痛みを緩和するマッサージ方法を紹介します。ゴルフボールやテニスボールなど、自宅にある小さなボールを足裏で転がすマッサージです。
ボールで土踏まずに少し圧力をかけ、血行促進を行っていきます。準備するのは椅子と小さなボールだけなので簡単に実践できます。

手順は以下4ステップです。

  1. 椅子に座る
  2. ボールを床に置く
  3. 上に足裏を乗せる
  4. 前後に足を動かす

ボールが滑らないようにカーペットの上などがおすすめです。はじめは片足につき2分間続けてみましょう。慣れてきたら徐々に時間を増やしていきます。足裏が心地よくマッサージされるのを感じるはずです。リラクゼーション効果も期待できますよ。

ゴルフボールを使ったマッサージ


ストレッチする

足首の柔軟性を高めるには、ふくらはぎのストレッチが有効です。ふくらはぎの筋肉が収縮すると、アキレス腱を引き上げます。筋肉や靭帯を柔らかくして、足関節の安定性を高めるために行っていきましょう。

手順は以下3ステップです。

  1. 椅子やテーブルに手を掛け、両足を肩幅に広げる
  2. 片足を後ろに引き、もう片方の膝を曲げる
  3. 後ろ足のふくらはぎを伸ばす

20秒~30秒間、しっかりと伸ばします。息を吐きながらゆっくりと伸ばし、片足3セットずつ行いましょう。ふくらはぎが伸びて心地よさを感じられるはずです。

靴下・インソールを使う

スポーツをやっている人におすすめしたいのは、靴下やインソールの使用です。足底筋膜炎の痛みは、踵と土踏まずの間から親指の付け根にかけて出やすいもの。足底筋膜炎用のインソールも市販されています。

足裏を広範囲にカバーする靴下は、足裏アーチが正しい位置に戻るのをサポートします。また、靴下の厚みにも注目してみましょう。踵にクッション性がある靴下は、足の筋肉に伝わる衝撃を軽減させます。

まとめ

足底筋膜炎の原因と改善方法、靴下選びに役立つ知識のまとめ

足底筋膜炎は、スポーツや立ち仕事などで足裏アーチに大きな負担がかかると起こります。改善するには、マッサージやストレッチを行い、硬くなった足首と足の裏をほぐしていくことが大切です。また、靴下やインソールの使用は、足裏の衝撃を吸収するとともに、足のアーチを整え、炎症の痛みを緩和してくれる可能性があります。

朝、履いてから帰宅後お風呂に入るまで、靴下を履いている人は多いかもしれません。長い時間をともにするからこそ、足のお悩み改善に役立つ靴下を選ぶのも良い選択肢です。足の専門家と共同開発し、科学的なエビデンスのある “新しい概念の靴下”〈ケアソク〉 もぜひお試しください。

→〈 ケアソク ととのえる〉の商品詳細はこちら。


記事監修:理学療法士 北澤友子
イラスト:佐藤江理


扁平足ってどんな足?靴下選びに役に立つチェック方法や改善策を解説

足が疲れると、土踏まずに痛みを感じることがあります。もしかすると痛みの原因は、扁平足かもしれません。扁平足を改善するにはどうしたらいいのか、と悩まれている方も多いことでしょう。
そこで今回は足の専門家として、扁平足の原因と改善方法を解説していきます。

扁平足ってどんな足?靴下選びに役に立つ基礎知識

扁平足ってどんな足?靴下選びに役に立つ基礎知識


まず、靴下を選ぶ前に扁平足とはどんな足なのでしょうか。症状や原因など基礎知識を紹介していきましょう。

扁平足の症状

扁平足(へんぺいそく)とは、土踏まずが平らになっている状態です。わたしたちの足は、内側縦アーチ・横アーチ・外側縦アーチという3つのアーチで支えられています。そのなかでも、内側縦アーチが平らに崩れているのが扁平足です。

扁平足になると以下のような症状が表れます。

  • 足が重く感じる
  • 足首がむくむ
  • 踵と土踏まずが痛む

さらに症状が悪化すると、膝まわりの筋肉や腰の痛みが起こる可能性があります。
また、土踏まずのアーチ構造は地面からの衝撃を吸収し、スポーツをする時にはバネのような動きをしています。

足の速い人に土踏まずが高い「ハイアーチ」の傾向が見られるのは、バネの効いた瞬発力があるからと言われます。逆に、土踏まずがなくなった扁平足では、運動のパフォーマンス低下を引き起こすことも考えられます。

けれど、扁平足は病気と呼ぶほど深刻な状態ではありません。多くの場合は、筋肉の使い方や歩き方の矯正で改善できる可能性があります。そして、足裏アーチを補助するインソールや靴下で、痛みや疲れの軽減も期待できます。

扁平足と外反母趾の関係

扁平足は、外反母趾や足底腱膜炎を誘発すると言われています。
外反母趾とは、足の親指の関節が小指側に曲がっている状態をいい、痛みを生じる場合もあります。扁平足になると、重心が土踏まずにかかり親指の負担も増えていきます。すると親指の付け根の骨同士がぶつかり合い、外に出っ張っていき外反母趾を引き起こすかもしれません。

さらに、もうひとつ注意したいことがあります。扁平足は足の指から踵まで伸びている腱膜が、通常よりも引っ張られてしまいます。引っ張られた筋は、炎症を起こしやすくなるもの。地面に足をついた時、足裏にピーンと張ったような痛みを感じたら要注意です。この場合は足底腱膜炎になっている可能性があります。


外反母趾について詳しく知りたい方はこちら。
→参照記事:外反母趾の意外な原因と靴下も含めた予防・緩和策を解説


扁平足になる3つの原因は?靴下を選ぶ前に知っておくべきこと

CRS_2_2.jpg

では、なぜ扁平足になってしまうのでしょうか。
扁平足には先天性と後天性があります。
後天性の扁平足は、足裏アーチをつり上げている筋肉の働きが悪くなることが関係しています。
次からは、具体的な原因をみていきましょう。

靴のヒールが合わない

女性が扁平足になる原因の一つに、ヒール靴を履く機会が多いことがあります。ハイヒールを履いた足はつま先立ち状態になり、アーチを持ち上げる筋肉をうまく使えません。使わなくなった筋肉は衰えやすく、足裏アーチをつり上げる筋力が低下していきます。

長時間の立ち仕事や歩行

扁平足になりやすい人の特徴として、立ち仕事や、仕事で長時間歩く人が挙げられます。
足裏アーチは、地面からの衝撃を吸収しています。長い時間足を使い続けることで、足のアーチを形づくる靭帯や腱が傷ついてしまうと考えられています。

急激な体重増加

急に体重が増えた場合も注意しましょう。おなかが出て、体重を支えるために背骨を反ったような姿勢に変わったことを感じる人もいるかもしれません。

姿勢が変わると、体の重心が後ろに移って踵に負担がかかるようになり、扁平足を引き起こしやすくなります。体重増加で足の形が変わるのも関係しているのでしょう。また、妊婦さんが扁平足になりやすいのも足裏に負担がかかることが原因と考えられます。その場合はマタニティ用のインソールを活用するのもいいでしょう。

扁平足の確認方法は?靴下購入前のチェック

CRS_2_3.jpg

扁平足は、誰でもなる可能性があります。
「もしかして扁平足かもしれない」と思ったらセルフチェックしてみましょう。自宅で簡単に確認できる方法を紹介していきます。

まずは、ボールペンを1本準備します。
ボールペンを床につけ、足の内側から土踏まずの中に入れていきましょう。土踏まずの中にボールペンが入らない人は、扁平足の疑いがあります。
アーチは体重をかけた状態とかけない状態とでは高さが変わるため、以下の2段階でチェックします。

1.座ってチェック
2.立ってチェック

左右で感じ方の違いはないか比べてみましょう。足裏アーチは、自分でも気づかない間に崩れてしまうことがあります。足への意識を高めるためにもぜひセルフチェックを行ってみてください。

※扁平足を正しく知るにはレントゲン撮影をした上でアーチ効率で評価します。

扁平足のための3つの対策!靴下とあわせて実施がおすすめ

CRS_2_4.jpg

扁平足の改善は、足裏アーチを正しい位置に戻すことを目指していきましょう。
足裏アーチは、足裏エクササイズ・正しい歩き方・靴下やインソールの使用で正しい位置に戻りやすくなります。一つ一つ紹介していきましょう。

足裏エクササイズをする

土踏まずを支える筋力をトレーニングすると扁平足が改善します。お風呂上がりの、体が温まったタイミングがおすすめです。ご自宅で簡単にできる足裏エクササイズを紹介していきましょう。

タオルギャザー

  1. 椅子に座って床にタオルを置き足を乗せる
  2. タオルを足の指でたぐりよせるように手前に引く

左右、10回ずつ繰り返し行います。
ポイントは、踵でタオルを押さえて固定してから指を使うことです。

タオルギャザーのエクササイズ

指の上げ下ろし

  • 足の親指を上げて下ろす
  • 親指を床につけたまま他の指を上げる

左右、10回ずつ行います。

CRS_2_5(d-11_2).jpg
親指だけ持ち上げます。

CRS_2_6(d-11_1).jpg
人差し指~小指だけ持ち上げます。

道具を使わずにできる方法なので、ぜひ挑戦してみてください。

関連記事:すぐに疲れる足、原因は筋肉不足かも⁉ フットケアの専門家直伝「足部トレーニング」

正しい歩き方をする

扁平足を改善するには、正しい歩き方を意識してみましょう。まず、踵から踏み込み、足指で地面を蹴ることを意識しましょう。踏み返しのしやすい靴を選ぶことがポイントです。指先で地面を蹴る時に、足の付け根部分が、くの字に折れ曲がるようにしましょう。

CRS_2_7(d-19_3).jpg

関連記事:子どもの足がアブナイ!? 未来の足は大人が守る! ~子どもの靴の選び方編~

正しい歩行では、土踏まずの筋肉がバネのように元に戻り体が前に進みやすくなります。
足にはウィンドラス(windlass)機構といって、足指を踏み返すことにより足底腱膜が伸長され、アーチが持ち上がる仕組みがあります。そのため足指を使って歩くことが大切なのです。

また、歩いている時に足の指先を下に曲げない、地面を掴まないように気をつけましょう。
意識して歩かないと、正しい歩き方はできません。家の中や外出中でも、正しい歩行を目指していきましょう。

靴下・インソールを使う

扁平足には、足のトラブルを予防する靴下や扁平足用のインソールを選ぶ方法もあります。
「靴下を変えたら歩行が楽になった」という声をよく耳にするのは、靴下によって足裏アーチが正しい形に保たれやすくなるからです。

また、5本指ソックスも効果があります。足の指が動きやすくなる5本指ソックスは、足指をしっかり使えることでアーチを持ち上げる筋肉を鍛えることができます。そのためバランスの取れた歩行や姿勢の補助に役立つのです。

なお、ケアソクの靴下〈ととのえる〉は、アーチを支える機能を備えた5本指ソックスです。
CRS_2_8.jpg

→〈ととのえる〉の商品詳細はこちら。

まとめ

扁平足の人は、足裏アーチが崩れて土踏まずが平坦化している状態です。痛みや違和感があれば、扁平足になっていないかセルフチェックしてみましょう。

扁平足を改善するには、足裏のエクササイズを行うことをおすすめします。また、正しい歩行を意識することも大切です。それに加えて、足裏アーチを支える靴下を履くと、痛みや疲れが緩和されることも期待できます。

足の専門家と共同開発し、科学的なエビデンスのある “新しい概念の靴下”〈ケアソク〉 をぜひお試しください。


監修:理学療法士 北澤友子
イラスト:佐藤江理